購入価格: ¥12,704 (税込) (Wiggle)
標準価格: ¥18,000~21,000 (税込)
『快適さではロード用ヘルメットに劣るが、見た目重視と割り切れば満足感が高い』
■KASKの街乗りモデル "Urban Vintage"
Urban Vintageは、TEAM SKY等の世界各国のチームをサポートするヘルメットメーカーKASK製の街乗り用モデルだ。イタリアのメーカーらしい洗練されたデザインで、大きなバイザーが印象的だ。私はこれを一目惚れで購入した。以前も投稿したが、今回は3月のCBNの月間賞の企画のために、KASK Vertigoと比較しながら書いてみた。
KASK Urban Vintage。スコッチカルでスカイブルーのラインを入れた。
■ロード用ヘルメットよりも重く蒸れやすい
CBNモニター企画のKASK Vertigoを使うようになってからすっかり出番が減ってしまった。Vertigoと同様の横幅の広いインナーシェルとダイヤル式のアジャスターのおかげでフィット性は良いのだが、快適性ではVertigoには及ばない。ロード用のヘルメットに慣れている人は、以下の二点で快適ではないと思うかもしれない。
①392gという重さ
Urban Vintageは実測で392g、バイザーなしでも326gだ。カタログ値は300gよりもかなり重い。当初はそれほど重いと思わなかったが、軽いロード用ヘルメットに慣れるとやはり重さを感じてしまう。バイザーが付いている影響で、特にヘルメット前方が重たく感じる。前傾姿勢の低い自転車では、長時間だと首が疲れる。アップライトな姿勢のクロスバイクでは、首への負担も少なく疲れにくい。
バイザーが付いている前方が重い。
②真夏は特に蒸れやすい
4つの大きなベンチレーションのおかげで意外にも風の通りは良い。だが、Vertigoのように積極的に風を取り込むような感じではないので、特に夏場は蒸れやすく髪が少し濡れてしまう。この弱点を補うのがヘルメット内に敷き詰められた吸湿性の高いパッドで、走行中の不快感を減らしてくれる。
大きなベンチレーションと吸湿性の高い厚めのインナーパッドが不快感を軽減する。
■見た目重視と割り切れば満足感が高い
だが、重くて蒸れやすいと分かっていても使いたくなるほど、Urban Vintageのデザインは魅力的だ。お気に入りのシャツとUrban Vintageを身につけてのんびり走ると非常に気持ちがよい。このヘルメットはオシャレや雰囲気を味わうためのものと思った方がいいのかもしれない。つまり、見た目重視と割り切れば満足感が高い。
■のんびりした走行や2つ目のヘルメットとしておすすめ
Urban Vintageは比較的汗をかきにくいゆっくりした走行や、首への負担が蓄積しにくい短時間の走行に向いている。また、クロスバイクやシティサイクル等のアップライトな姿勢を取れる車種なら首が疲れにくい。街乗り用の自転車ならメインのヘルメットにしても問題ないが、ロードバイク用のヘルメットとしては性能面で辛いはず。ロード用のヘルメットと併用して、気分転換に使うのが良いと思う。
ロード用と街乗り用のヘルメットの使い分けが楽しい。
■WiggleではUrban Lifestyleとオプションの取扱いを開始
Urban Vintageは遂に国内代理店のホームページから姿を消してしまった。既に持っているとはいえちょっと残念だ。Wiggleでも現在は取り扱っていないが、その代わり上位版のUrban Lifestyleの取扱いを開始した。こちらはストラップが革製で、インナーパッドは速乾性のCoolmax、ミラーバイザーの豪華仕様だ。Wiggleではミラーバイザーとスモークバイザーも取り扱うようになったので、機会があったら私のUrban Vintageに取り付けてみたい。
実は自動車用のミラーフィルムを貼ろうとして失敗したことがある。
価格評価→★★★★☆ (国内価格よりもかなりお買い得だった)
評 価→★★★★★ (重くて蒸れやすいが、それでも身につけたくなる高いデザイン性)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→カタログ値: 300g、実測: 392g(バイザーあり)、326g(バイザーなし)