購入価格 $149 (1台・送料別)
壁に直接穴を開けて固定する形式のバイクラックを物色したけれど、
国産品は概ねデザイン的に面白くもなんともない。
そこで検索の目を海外に広げると、ありました。いろいろ。
中でも目に留まったのは2つ。
(hood)
http://www.quarterre.com/products-page/hood/hood-information/(cycloc)
http://www.cycloc.com/cycloc-features.htmlうーん...
いい。
特に hood は超絶的にシャレている。
cyclocは日本での取り扱いもチラホラ。
しかし、これらはカタチ的には抜群だけど、そのデザイン性と引き換えに
「バイクを引っ掛ける」という機能それ以外は期待できない。
バイクが無い状態で、こういったオブジェが壁から突き出ているのは
不自然な感じがするのでは? と思ってしまった。
そこで、更に調べる内に行き着いたのが bike shelf 。
サンフランシスコの Knife and Saw(K&S)
http://theknifeandsaw.com/KSOptions.php?PC=Y&II=2ニューヨークの Urban City Bike Shelf(UCBS)
http://www.urbancitybikeshelves.com/goods.html先に挙げたhoodやcyclocに比べ shelf と名乗っているだけあって、
形状は普通の棚に近い。
天板(というのかな?)部分にヘルメットや小物類は置けそうだし、
これならバイク抜きでも小さな棚として完結しそう。
木材の風合いやシンプルな造形にも惹かれ、結局こちらを選ぶことに。
カタチは両者殆ど同じ。権利関係にうるさいアメリカ人同士で揉めないのか
心配になるくらいソックリ。
まあ、使用目的から形状を考えればこうなるか、って感じ。
サイトの写真では若干K&Sの方が丁寧な作りに見える。
両者共に製造企業というより個人または数名のデザイナー兼職人さんが
手作りしている感がビシバシ。
お値段は、K&Sが 249USD で UCBSが 149USD。送料別!
どっちにしてもタダの木片としては超高価。
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お値段を除けば大きな違いの無い両者を比較検討。
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(サイズ)
購入の際に最も気になったのは、トップチューブをひっかけるべき窪み
部分(スリット)の大きさ。
私の所有するバイクの中では2007年式のトレック・マドンがかなり
太いチューブを使っているので、スリット径によっては窪みの間に入らない
事態もあり得ると予想していた。
K&S はスリットの径が二種類選べ、2.00インチと1.75インチ、
UCBS は1.75インチのみの設定。
マドンはトップチューブの両端、もっとも太い部分が直径1.75インチを
少し超えるが、内側の部分はそれを下回るバテット的なカタチなので一安心。
棚の幅がトップチューブ長ギリギリな訳ではないので、
スリット径問題は両社ともクリア。
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(木材)
K&Sがウォールナットかアッシュ(ナラ)、
UCBSがウォールナットかチェリーウッドの2種類。
正直いってこれら木材の大きな違いはわからないし、使用する
ニスによっても印象はだいぶ変わるもの。
そもそもウェブ上の写真と実物の色合い、風合いというのは必ずと
言って良いくらい一致しないので余り考えないことにした。
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(その他細部)
K&Sは簡単なインストを公開している。
それによると、壁への取り付けはクリートと呼ぶ固定具をまず壁に付け、
棚はそれに上から引っ掛けるようなイメージ。
棚本体は事後も取り外しが容易に可能と思われる。
UCBSはそんな丁寧なもの無し。
他にも、K&Sのサイトは使用木材別に写真があったり、一応の在庫管理
も行なっている模様で、比較的丁寧な運営をしている印象を持った。
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出来ればスリット幅2インチのK&Sを購入したかったが sold-out 状態で、
しばらく待ったが状況が変わらず、同じ1.75インチならばと安い方の
UCBSにコンタクトを取ってみることに。
メール出してみた(英語)。
…1ヶ月間返答なし…
…おい!
忘れかけた頃、
「日本にも発送するよ。paypal決済で頼むわ」的な返事が来た。
一応、返事には「なぜかアンタからのメールがスパムに分類されてて
気づかなかったんだよアハハ!」
と書かれていたが怪しい。 ホントは単に見落としてただけの気がするぞ。
まあ、仕方ないので言われるとおりpaypalで前払い実行(不安)。
同じ物を2つ注文し、送料は98USD。高っ!!
ちなみに1つなら75USDとのこと。しつこいけど高い。
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先方の受注メールには入金確認したら出荷時にメールするよ!! と書いて
あったが、結果的にはそんな丁寧なお知らせはナシ。 唐突にUSPSから
お荷物着。
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(質感)
手作り感高し。 普通の手作り木工製品、としか言い様がない。
仕上もごく普通でバリやニスのムラなども特になし。
(取り付け)
上述のK&Sのような凝った方法ではなく、単純に本体を木ねじでネジ込む。
ネジは付属の5cm程度のものを3本使用した。
本体後部にはネジ穴が開けてある(あたりまえか)。
イザ、壁にハンドドリルでネジ径より小さめの穴を開けてから固定した。
穴を開ける時にはipadの水準器アプリを使用して3つの穴が水平に
並ぶようにした。
余程不器用な人でなければ簡単なDIY作業。
(大丈夫?)
実を言うと、たった3本のネジで強度的に大丈夫か不安だったが
ぜんぜん問題なし。
だいたい8キロ前後のロートバイクを引っ掛けているがビクともしない。
ただし勿論、取り付ける壁の側がしっかりしているのは絶対条件。
一般的な家屋では「なんとかボード」や合板などで壁の面を構成している
ことが多いが、それでは5cmのネジを受け止める厚みや自転車の重みに
耐えうる強度は期待できない。
事前に取り付け予定位置に下地や柱、梁などが通っているか確認する
必要がある。
(ラックとして)
前述のとおり、トップチューブがかなり太くても何とか収まる。
MTBでも問題無いとおもわれるが、リアサスの位置によってはスリットに
収まらない可能性もある。
私は2つ購入し、1台はほぼホリゾンタル、もう1台はややスローピング
したフレームだが何とか水平にちかくセットはできている。
なお当然ながらヘルメットやサングラス、クルマのキーなどは上に置ける。
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(総括)
どう考えてもバカ高いが、それさえ納得できればインテリアとしてなかなか
良いと思える。
玄関口の目立つ位置に取り付けたので、気に入る造形かどうかと
いうのは大きい。
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ちなみに、オマケとして社名を記したボトルとキャップ、ステッカーが同梱
されていた。
使えるか?とわれると微妙~だが、まあ悪い気はしない。
それにしても、なぜ国産で似た商品が無いのか不思議。
器用な日本人ならもっと安価で質の良い同様の商品があっという間に
発売できそうな気がするのだが。
需要が無いのだろうか。
価格評価→☆☆☆☆☆ (論外。とても奥方に正直に申告できない)
評 価→★★★☆☆ (惚れた弱み。デザインが捨てがたい。)