[Cycling Courses] 利尻島

某年8月に北海道の利尻島に登山と生うに目的に上陸。
山登りの予備日に宿の買い物自転車をお借りして一周してみました。



外周が50から60ｋｍ。長い登りはありませんが、海沿いの道でもそこそこアップダウンがあり、風も吹くため、
距離の割には走りごたえがあるかも。外装6段変速の自転車で助かりました。
普段全く自転車に乗らない人と食事、観光しつつのんびり走り、7時間くらいかかりました。
逆に健脚の人がノンストップで走れば2時間かからないかもしれません。
一日がかりで走っても、途中に湧水、食堂、セイコーマートなどもあり、補給には困りません。温泉もあります。
この島の目玉はやはり真ん中にそびえる利尻山。天気さえよければ360°すべて見えます。かっこいいです。
島の南にある、オタトマリ沼から見える利尻山は白い恋人のパッケージになっています。



そして夏なら生うに。普段私は全く食べないのですが、当日朝に収穫した現地の生うには格別です。
エゾバフンウニのどんぶりは3000円前後するので、敬遠されがちでしょうが、絶対のおすすめです。
昆布も有名ですね。現地で買うと安いです。

ちなみに島への移動には飛行機を利用しました。
某地方空港を朝に出て、千歳空港にて乗り換えて、利尻空港に午後2時位着です（運航期間限定）。
値が張りますが、すぐ着くので日本の果てという感じはしません。
学生の様に時間があるなら稚内からフェリーという手もあります。

今回は空港、フェリーターミナルから近い鴛泊（おしどまり）に宿をとりました。8月下旬に行き、平均気温は20℃位のようですが、
走った日は30℃弱あり、特別に暑かったようです。普段は20℃未満も当たり前との事。
当日は南西の風で、鴛泊は島の北側ですから、後半に楽ができるように時計周りに走りました。
島外周の舗装は綺麗で、自動車も少なく、自転車で走るにはとても向いていると感じました。いい思い出になりました。

価格評価→★★★☆☆
評　　　価→★★★★★
最高に天気がよかった。生うにも最高。
ただし、天気が悪いと楽しめない。日程に余裕がないと空振りの可能性も。

nuckkyさんの利尻島レビューを読んでとても行ってみたくなったので、行ってきました。島を一周しましたが、本当に素晴らしい場所でした。nuckkyさんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。

まず島へのアクセス。私は稚内からフェリーで渡りました。ロードバイク持参です。フェリーへの自転車の持ち込みには1300円ほどかかります。自転車は旅館やホテルで軽快車や電動自転車のレンタルをしているところもありますが、可能であれば自分の自転車を用意したほうが良いです。ロードバイクまたは小径車をおすすめします。MTBはオーバースペックかもしれません。

島を一周する道路は約53kmです。そこそこアップダウンがあります。路面は基本的に非常に良いですが、稀に大きい穴や鋭利な小石がたくさん落ちている箇所があります。本気で走ると2時間程度で走り終えてしまう距離ですが、この島ではそういう走りをするよりも、名所巡りをしながらポタリング的に走行したほうが楽しいと思います。



島には核となる四つの大きい地区があります。まず稚内からのフェリーが泊まる鴛泊（おしどまり）。ここは最も栄えています。「ポンモシリ島」や「ペシ岬」のあるところです。次は島の西側の鬼脇地区。ややひっそりとしています。オタトマリ沼があるところです。三つ目は南端の仙法志。最後に礼文島行きフェリーが発着する沓形（くつがた）です。

私は沓形を出発点とし、南風だったのでnucckyさん同様時計回りに島を回りました。なお沓形から鴛泊の野塚展望台までは全長24.9kmの利尻島自転車道（道道利尻富士利尻自転車道線）があり、島を一周する際はこの道をルートに組み入れたほうが素晴らしい景観を楽しめると思います。

参考：[Cycling Courses] 利尻島自転車道（道道利尻富士利尻自転車道線）
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=10844&forum=124


利尻島の道路は基本的にこんな感じ（↓）です。舗装状態は良いと思います。



観光スポットで立ち止まり、風景を楽しみながら乗ると良いと思います。この写真は沓形の「夕陽ヶ丘展望台」から西側を撮影したもので、奥に見えているのは礼文島です。写真内左側にある道路が島を一周する道路です。スケールが大きいでしょう！？



名峰・利尻富士は島のどの場所からも常に見えています。今回は登山しませんでしたがいつか登ってみたいです。初心者向きの山ではないようです。



景色が良さそうな場所では散歩を楽しみましょう。私はTIMEクリートのロードシューズでしたが、その靴のまま「ペシ岬展望台」や「見返台園地」の階段を登れました（※おすすめはしません。MTB系シューズ推奨）。下の写真右側は「ポンモシリ島」（アイヌ語で「小さい島」の意）です。



島の北方では積極的に自転車道を使ったほうが良いと思います。一般道のほうが海沿いで景観が良いのではないかと思いましたが、この自転車道からも海はよく見えます。



これはエゾヤマゼンコでしょうか。こういう本州では見られない不思議な植物もあるので飽きません。



これはオタトマリ沼の「逆さ富士」。逆さ富士は鴛泊側の姫沼展望台（サイクリングロードからは外れます）でも見ることができました。



名物を見かけたら食べたほうが良いでしょう。利尻昆布・ホタテ・ウニ丼等が名物のようです。ただし、食堂があちこちにあるわけではないので注意。



仙法志〜沓形の中間にある「北のいつくしま弁天宮」です。



海は本当にきれいです。



食料・飲料の補給にはやや注意する必要があります。島の東側（鬼脇側）は特に食堂や商店が少ない印象があり、ドリンクの自動販売機も死んでいるものがありました。また、名所で食事ができるのはオタトマリ沼くらいです。見返台園地の駐車場にはジュースの自動販売機があります。姫沼展望台にはありません。

私は鴛泊のフェリー乗り場前にある「さとう食堂」で名物のバフンウニ丼（3500円）を食べました。おいしかったです。また沓形の「ラーメン味楽」の「焼き醤油ラーメン」も利尻昆布のダシが効いていて美味しかったです。この二つは是非試してもらいたいです。

利尻島一周コースはそこそこアップダウンもありますが、基本的にはフラットです。しかし見返台園地までの坂はなかなかきつくて登り甲斐がありました。基本的に10〜15%の坂で、15%以上の区間も多く、最大18%です。登り終えた時に自販機があって助かりました（ちなみに頂上の駐車場で自転車を降りて展望台まで50段の階段を登ると、島を一望できます）。姫沼展望台への坂も、距離は短いながら最大15%ありました。いずれもレンタル自転車では厳しいでしょう（電動なら大丈夫！？）。

様々な名所に立ち寄り、写真などを撮りつつ風景を愛で、自然を満喫しつつ島を一周すると、7〜9時間くらいです。一日で全部回れますが、サイクリングには二日間を割り当てるとちょうど良いかもしれません。長期滞在する方は礼文島に寄ったり、利尻富士の登山を楽しむとさらに楽しいのではないでしょうか。というか今度はそうしたいところです。

島の人々も基本的に親切で、また遊びに来たいと思わせる場所でした。天候ですが、山の西側で雨が降っていても東側が晴れていたりと安定しない感じです。nucckyさんも書かれていますが天候に恵まれないと楽しめないと思うので、やはり数日間は滞在したほうが良いと思います。

おすすめできる場所・道です。

価格評価→★★★★★　エクスペリエンスはプライスレス
評　　　価→★★★★★　最高。