「経営に正解は無い。ただ、生き続けている限りにおいて、それは良い経営と言える。」
民明ビジネス叢書「自転車創業のPDCAは楕円」より。
セブンカフェのコーヒーのレビューをJOKE欄に立ててしまったオイラ。賢いお兄さんたちにその後賢いレビューを重ねられて、オイラのレビューはドンドンアホっぽくなってしまったので、チョット追加したくなった。
このままでは折角頂いた黄色いシャツが、日曜5時半からの黄色い着物のキャラクターになってしまう。まあそれもおいしいけどさw
セブンカフェの成功については後出しジャンケンだけど、経営戦略的に数種の手法が複合して寄与してると思う。
まず、リーンスタートアップによる綿密な市場調査。(上のレビューを読んでいても、日本各地で限定的に時期をずらして展開していたことが読み取れる。)
低価格・好品質(≠高品質)の商品による新市場の開拓・創造。それは飽和した過当競争(レッドオーシャン)の中でのブルーオーシャン戦略そのものであったと思う。「安ければ皆手を伸ばす、そして品質が好ましければリピートする。」そういった顧客の行動様式を専門用語で「当たり前」と呼称するw
しかし、ブルーオーシャンは摸倣され再びレッドオーシャン化する。
これは、数年前即席麺業界でもマルちゃん正麺によって生じた新市場というかムーブメントに似ていると思う。「原点に立ち返り消費者に支持される好品質とは何かを見つめ直し、低価格で提供する。」即席麺のような成熟した商品にそれがあったのが驚きであった。
とかく先進先行者は高付加価値をプロダクトアウトのベクトルで盲進しがちだが、多くの製品の終末期は過剰な機能や品質でアンモナイトの畸形巻のように理解しがたいものになってしまう。なんたらポアントゥやら、コピ・ルアクやら、能書きは一般顧客には関係ない。製造原価が高かろうが、安かろうがそんなのマニアの購買プロセスにおいても、への突っ張りにもならないだろう。結局は購買単価の多寡に収斂する。
現在のような成熟した市場の中で、新しい付加価値を創造しようとする場合、原点に立ち返りかつ適正価格のちょい下を念頭に置くことがなによりも近道なのかもしれない。
このような屁理屈を重ねた末に当たり前なことに到達することを経営学(民明学派)の世界では「ジャムの蓋を閉めすぎて開いてしまう」理論あるいは「ねずみの嫁入り」理論と言うそうだ。
価格評価→★★★★★(これより安い外で飲むコーヒーはオイラ知らない)
評 価→★★★★★(この値段でこれより旨いのあったらマジ教えて)
因みにこれは、一杯19円。外出時用。今博多に居ます。三時のおやつで川端どさんこ食べてきた(▰˘◡˘▰)