購入価格 ¥50,000-(一人あたりの旅費等)
Evoc Bike Travel Bag、
Alan BikeBoxとレビューを投稿してきましたが、これらレビューはこの久米島行きの準備の副産物でした。
久しぶりに自転車と旅に出ましたので、この旅で発生した諸々とあわせレビューします。
自転車を旅行に持って行きたい、という方の参考になればと思います。
【準備】
相も変わらずまずは準備からです。
今回、目的地は「なんとなし」に久米島になりました。
特に大きな理由はありません。
以下のように旅行内容を決定しました。
※飛行機はJAL/JTAを利用する。
久米島は、この期間(2月に行きました)羽田から直行便はなく、那覇を経由することになります。
那覇-久米島間はJTA/RACの2社が運行していますが、RACの場合使用する機体が小型機であることもあり、預入手荷物がJTAに比べ制限が厳しいようです。
自転車を飛行機輪行しますので、これによりRAC利用は選択肢から外れ、JTAを利用するよう飛行機のスケジュールを組みました。
念のため航空会社へは、サイトの問い合わせを利用して利用する便と、自転車を運ばせていただく旨を連絡しておきます。
※ツアー会社はJALパックを利用する。
前述の理由により、便指定ができない、または便変更にそれ相応の値段のかかるツアーを提供している会社のツアーは今回選択肢から外れました。
いくつかの旅行会社を比較しましたが、便指定が比較的自由に行なえ、希望のホテルのプランを有していたJALパックを利用することにしました。
※ホテルはサイプレス久米島
私自身車の運転が出来ない身ですので(自動車免許が無いんです(T_T))、ホテルを選ぶときには条件が幾つか発生します。
・ハードケースの持ち運び手段があること。
運べるサイズのレンタカーがあったり、大型タクシーがあることが明確ならば良いですが、今回レンタカーは私が利用できませんし、久米島のタクシー会社のサイトをいくつか見ても大型タクシーが見当たりませんでした。
そのため空港から距離があったり、大型のシャトルバスを運行していないホテルは選択肢から外れます。
・自転車を置かせてくれること。
やはり屋内のどこかに自転車を置かせてくれることは非常に大事です。
室内持ち込み可のところは少ないかもしれませんが、どこかホテル内に置かせて頂けることは少なくないと思います。
今回サイプレスリゾート久米島では、事前に問い合わせたところ、屋内のスペースに置かせていただけるとの返事をいただきました。
※自宅から空港までの自転車輸送手段は空港ゆうパックを利用する。
ずっと利用してきたとても嬉しい良いサービスとの認識で、今回も同様空港ゆうパックを利用して羽田まで自転車を送ることにしました。
しかし、受け取っていただけた後、郵便局から連絡があり「自転車は運べない」と言われてしまいました。
本来旅行かばん、ゴルフ/スキー関係の荷のみ利用可能なサービスであり、自転車はそれに含まれないとのことです。
過去は引き受けていたが、現在運ぶことはできないと言われてしまいました。
ちょっと今後空港までの自転車輸送手段についてはまた頭を悩ませることになりそうです。
※空港からホテルまではシャトルバスを利用する。
サイプレスリゾート久米島の場合、シャトルバスを運行しているようでしたので、事前連絡の上自転車が運べるかを問い合わせておきました。
可能であると返答をいただけましたので、利用させていただくシャトルバスの時間を伝えました。
【飛行機輪行】
さて、実際に飛行機で自転車を運ぶことになります。
基本的には通常通り手荷物預け入れカウンターに、ハードケースに入った自転車を持っていくだけです。
中身がスポーツ用の自転車であることを告げ、免責についての書類にサインをすれば預け入れ完了です。
航空会社によっては自転車の持ち運びが不可や有料であったり、重量によって追加料金が必要となりますのでその辺りはきちんと事前に確認しておいた方が良いでしょう。
今回那覇を経由していますが、特別なことは何もなく、久米島空港にて自転車を受け取れました。
受け取り時は得てして最後になりがちです。
空港の係員さんには毎度手間をかけさせ申し訳ない気持ちになりながら、自転車の到着を待ちます。
【いざ久米島】
ついたら後は走るだけです。
ひゃっh...
どよ(´・ω・`)ーん
今回道中一日も晴れませんでした。
こんなときもありますよねつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
と、泣いてばかりもいられないので、せっかく自転車を持ってきたからには走ります。
今回参考にしたのは、この
シュガーライド久米島の一周コースです。
一周で45kmと、島としては過去レビューした同じ沖縄県の離島宮古島に比すればちょっと小規模です。
しかし、200mあたりまでの小さいとはいえ峠もあり、走りごたえは意外にあります。
このルートラボのデータと、無料で配布される
ガイドブックを手に走り始めます。
今回、ロードバイクにビンディングシューズという装備で走っていますが、ガイドブックを見る限り歩く箇所もかなり出てきそうなこともあり、
秘密兵器を用意しておきました。
サイプレスリゾートを出発し、空港の脇を抜けると、
もうこんな「すっ飛ばしたくなる」一本道。
信号もなく、道幅もきちんとあり、交通量もなく
これぞ離島!
って感じです。
長年の歳月をかけて作られた景色に目を奪われながら(奪われたままだと危ないので足をとめつつ)、進んでいくと
遠くに不思議な景色が見えてきます。
観光名所の一つ、ミーフガーです。
このミーフガーを見ていただければわかりますが、久米島は自然が豊かであり、そのすべてを楽しもうと思うと、自転車だけでは無理が出てきます。
勿論走りに集中して楽しむこともできますが、是非きちんとした靴底を持ったシューズも持ち、履き替えて様々なところに立ち寄ることをお勧めしたいです。
このまま走って行くと、タチジャミ公園に行き当たります。
自転車を止め、シューズを履き替え、こんな道をゆけば
こんな景色に出会えます。
この後このルートでは最も高度のある比屋定バンタを抜け
奥武島へと行き当たります。
奥武島でも自転車を降り、シューズを履き替え行くと
摩訶不思議な光景が広がります。
天然記念物に指定されている畳石です。
畳というよりは亀の甲羅のようにも見え、まるで大きな亀の背に乗った気分になります。
ここもかなり滑りやすいため、(特に底の硬いロード用)ビンディングで歩くのは非常に危険です。
奥武島にはバーデハウスという海洋深層水を利用したスパ施設もありますので、ここで疲れを癒すのも一興です。
この後美しいイーフビーチを抜け、県道を通り一周が完了です。
【道路・交通】
路面状況は非常に綺麗とはいえないまでも、特にロードバイクで走ることに問題となるような汚さではありませんでした。
交通量は県道を除いては無いも同然の状況で、県道においてもそれほど多い量ではなく、また車も余裕をもって抜いていってくれるため、非常に走りやすいです。
ホテル周辺や空港から北側あたり、道が少しわかりにくいようにも感じましたが、スマートフォンのGPS/マップ機能を有効利用しましたので、それほど問題とはなりませんでした。
【総評】
今回「これが見たい」「ここに行きたい」「これが食べたい」というような、明確な目的は無いまま旅先として選択した久米島ではありましたが、予想以上に楽しむことができました。
勿論ただ走っても楽しい島だとも思うのですが、その自然により多く触れるため、ちょっと自転車を置いて散策できるように楽しむ方がよりこの島を楽しめると感じました。
一周も45km程度とそれほど長距離ではなく、のんびり走り、自転車を止め、歩いて自然と触れ合って、ちょうど一日が過ぎるような、そんな素敵な休日を過ごせます。
また、勿論走りやすさは折り紙つきですし、アップダウンもありますので、シュガーライド130kmコースのように
工夫をすると獲得標高2000m近い走りごたえあるコースも設定可能です。
今回私自身は天気にあまり恵まれませんでしたが、また機会を見てリベンジに行きたいなぁと思いました。
また戻ってくるヨ。
価格評価→★★★☆☆(それなりに満足価格)
評 価→★★★★☆(天気が良ければ最高評価だったかも(T_T))