購入価格: ¥6,689 (税込) ※Wiggleで購入
標準価格: ¥8,260 (税込)
『クロスバイクに続き、ロードバイクにもPD-T780を選択』
■ ロードバイクにPD-T780を取り付け
PD-T780は、片面SPD/片面フラットのマルチパーパスペダルだ。ペダル軸の剛性感や踏面の広さ、回転の滑らかさは、DEORE XTらしさを感じさせるし、耐久性やメンテナンス性にも優れている。マルチパーパスペダルらしく、リフレクターが付いているのもポイント。SPD面、フラット面、リフレクターをすっきりまとめ上げたデザインも見事だ。
私はこのペダルをクロスバイク「GIANT SEEK R3」につけているが、新たに手に入れたロードバイク「GIANT DEFY1 DISC」にも採用することにした。実際に取り付けるまで、このロードバイクとの相性が心配だったが、想像以上に高い満足感を得ることができた。今回の投稿では、PD-T780とロードバイクの相性を、見た目と性能の両方でレビューしてみたい。
2つめの「SHIMANO DEORE XT PD-T780」 (左・中央)
PD-T780を取り付ける前の「GIANT DEFY1 DISC」(右)
■ DEFY1 DISCとの見た目の相性
本当は両面SPDペダルのPD-M8000を使いたかったが、オフセットビンディングのクリート位置の関係で購入を断念。消去法とクロスバイクでの実績からPD-T780を選択した。クランクに取り付けたときはペダルが大きいと思ったが、全体で見ると意外にそうでもない。DEFY1 DISCのボリュームのあるフレームに対して、相対的にペダルが小さく見えるように感じた。
コンポーネントのジャンルこそ違うものの、同じシマノ同士ということもあり、PD-T780は105 5800シリーズにもマッチする。近未来的でメカメカしいデザインは両者に共通するものだし、アルマイトブラックの質感も同じなので、違和感なく調和してくれた。
様々な用途をオールマイティーにこなせるDEFY1 DISCには、内蔵されたリフレクターも手伝って、マルチパーパスなPD-T780がよく似合っている。このペダルによって、DEFY1 DISCのロードバイクらしさを保ちつつ、街乗りに寄せた外見にすることができた。それに、ときには未舗装路もこなすDEFY1 DISCの用途にも合ったデザインだ。
このデザインなら意外にどのフレームやコンポーネントにも似合いそうだが、強いていえば、以下のようなロードバイクには見た目の相性がいいと思う。
・フレームにボリューム感がある
・近年のロードバイクコンポーネントを搭載
・コンポーネントのカラーがブラック
・用途が通勤、通学、街乗り
・未舗装路も走ることがある
逆に細身のフレームやクランク、年代物のフレームやコンポーネントには、慎重にPD-T780との相性を検討したほうがいいと思う。もちろん、デザインよりも用途を優先させるという考え方もある。また、レーシーな雰囲気を重視させたいなら、このペダルは避けたほうがいいかもしれない。やはり、幅広い用途に用いやすいエンデュランス系ロードバイクの方が、PD-T780との見た目の相性がよさそうだ。
FC-5800との組み合わせ。近くで見るとややペダルが大きく見える (左)
全体で見ると、意外にも違和感はない (中央・右)
■ DEFY1 DISCとの性能の相性
DEFY1 DISCはプレスフィットBBを採用し、ペダリング剛性が高められている。しかも、クランクセットはHOLLOWTECH2に換装してある。ペダルがPD-T780でも、ペダル軸の剛性感や踏面の広さに物足りなさは感じなかった。ペダルの回転はとても滑らかだし、今回は装着直後も回転にグリスの抵抗感をあまり感じなかった。トレッキング用とはいえ、この辺はさすがDEORE XTといったところだ。
ただ、本音をいえば、もうちょっと踏面の広いSPDペダルを試してみたかった。PD-T780でも不足はないが、もっとパワーが伝えられたらどんなフィーリングになるのだろうという好奇心はまだある。となると、SPD-SLも視野に入るかもしれない。現在は、歩きやすさを重視してSPDペダルを選んでいるので、当面はPD-T780を使い続けると思う。
十分に広い踏面 (左)
ペダル軸はPD-M780と同じもの (右)
■ フラット面の安心感
DEFY1 DISCがアップライトな姿勢を取りやすいロードバイクとはいえ、慣れていないせいか、走行直後は何か怖いと思うことがある。そんなときには、走行開始直後からフラット面を使えば、不慣れによる怖さを少し和らげることができる。これはクロスバイクではなかった感覚だ。PD-T780のフラット面は、自転車にはまだ慣れていないが、それでもビンディングペダルを使いたいという人の強い味方になるだろう。
初めてのロードバイクでもフラット面のおかげで安心できた
■ 車種が変わっても使いやすいペダル
PD-T780はDEFY1 DISCの第一希望のペダルではなかったが、使い勝手はもちろんのこと、外見でも高い満足感を得ることができた。DEFY1 DISCに似合ったのは意外だったが、フレーム形状やこのロードバイクの用途を考えれば納得できる。他のペダルも試したかったが、車種が変わってもこのペダルのよさが理解できたのは収穫だった。このペダルがお持ちのロードバイクのデザインに合うかどうかは、この投稿の画像から判断していただければ幸いだ。取り付けた際の全体像をイメージしてペダルを選べば、選択に失敗することも少なくなると思う。
価格評価→★★★★☆ (Wiggleでお買い得だった)
評 価→★★★★★ (車種が変わっても、素晴らしさは変わらない)
<オプション>
年 式→2012年
カタログ重量→392g (1ペア)