SHIMANO CN-5701
購入価格 ¥他とまとめて幾らだったので不明
初ロードを組み上げようと色々とパーツを集めている際、偶々知り合った自転車業界の方が
「コンポがシマノなら絶対にシマノのチェーンが良いです。KMC Xに換えてる人も多いですけど、シマノの方が全然上ですから。換えて良くなったって言ってる人は、使ってたチェーンの寿命過ぎてたから新しいのに換えて良くなった気がしてるだけですから」
と熱く語ってくれました。
う~ん……でも、シマノのチェーンもKMCのOEMなんですよね?
「そうですけど、でも変速性能はシマノの方が上です」
そ、そうですか。 実は、チェーンは高いもんじゃないしデュラにしようかと思ってたんですが、…えへへ
「105以上なら何でもイイですよ。しっかり3000km毎に換えてればコンポも長持ちしますから」
それも夢のない話だなぁ、と思いながら聞いてましたw 世話になってる自転車屋さんでその話をしましたら
「うん、まあ、その通りって言えばその通りですね」
と言われたのでもうチェーンはおまかせ、訳あって4601と5701の新品を短期間に試す事になりました。
今回、久々に手元に残っている4601のチェーンと5701の切れっ端を引っ張り出しまして、色々と比べてみました。
見た目は全く同じにしか見えません。 形状、裏面の肉抜き、ピンやピンを抜いた跡、色も含めてどうやっても同じにしか見えません。 異なる部分といえば、刻印くらいです。
二コマずつに切って精密はかりで重量も見てみましたが、100分の1まで同じです。
「これって、実は同じものなんじゃないか?」
ノートパソコンなんかでも、グレードの違いに関わらず中身は全て同じというものがあります。 グレードによって細かく製造ラインを分けるのはコストアップに繋がりますので、一つのラインですべて同じ部品を組み込んで、最後にカバー部分のボタンを付けるかどうかで使用可能な機能に差をつけるというやり方です。
エンジンオイルなんかでも、複数のグレードがあっても中身が全く同じ事はあります。 一番上のグレードにはエステルだとか粘度指数だとかの記載を細かく載せて、下のグレードは同じものであっても記載を省いて別物に見せるというやり方です。 製造規模を考えれば、ラインを一つにまとめる方がはるかにコストダウンとなるためです。
もしかして、このチェーンも同じかなぁ、とも思えるのですが、使ってみると私でも分かるくらいに別物です。
不思議なことに値段で言えば4601の方が高いんですが、5701に換えて変速性能は劇的に変わりました。 フロントをアウターに乗せる際、4601ではガラガラガシャンとまごついて私を絶望させてくれたのが、5701ではヌルっと音もなく乗るようになりました。 また、乗らないということもほぼありません。
これは最初のFDの調整に失敗している可能性もあるかと思うのですが、チェーンノイズも格段に静かになって驚いた事を今も記憶しています。
5701でウェットタイプのチェーンオイルを使用している限りでは、変速、チェーンノイズともに全く不満はありません。
私は3000kmまで使ったら次は7901に換えますが(違いを知りたいというだけの理由ですw)、消耗品にお金をかけたくないという方や、最初なんでとりあえずという方は、これで十分なんじゃないかと思います。
もし仮に、上記の私のレビューが全てプラシーボだったとしても、それでもティアグラのより105の方が値段が安いわけですから、こちらを選ばない理由はないかと思います。
価格評価→★★★★★(2千円ちょっとで3000kmも遊べる) 評 価→★★★★☆(上位グレードと同じはずはないので) <オプション> 年 式→ カタログ重量→ g(実測重量 g)
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