購入価格 借り物 (参考:定価¥ 30,800)
大会に出場するときに部室の物を借りて使うことが出来たのでレビューしてみます。
確かタキザワに売れ残っていたものを購入したと言っていた気がするのですが、価格はいくらだったか忘れてしまいました。
BELLの一世代前のエアロヘルメット。
かのファビアン・カンチェラーラもサクソバンク時代に使用していた、ある意味最強のエアロヘルメット。
以下、普段使用しているOGK MS-2との比較です。
まず装着する前に現物を見てみると…後ろに延長された部分のせいでやたら大きく見えます。前から見るとそんなに大きくは見えませんが。
装着するときは耳元に注意が必要です。
耳を覆う部分(BELLのマークの入っている部分)はしなりやすく作られていて、外側に広げられるようにはなっていますが、それでも被るときには気を使います。せいぜい被れるのは推奨サイズの55+αくらいの大きさまでだと思います。
あと、耳を覆う部分はかなりタイトなので、サングラスをかけるときにも注意が必要です。
装着してみると…お、重い…。
カタログ値は290gでそんなに重くはないはずなのですが、普段は重くない部分(後ろに延長された部分)に重さがかかっているので、だいぶ違和感を覚えます。
次に、DHバーを握ってヘルメットの特性の生かせるエアロフォームで、あまりペースを上げずに試し走行をしてみます。
しかし…思っていた以上に走りが軽くなったとか、そういう走りに対してのメリットはあまり体感できませんでした。
しかも、重いヘルメットなので疲れてくると下を向きたくなりますが、下を向くと逆に空気抵抗が増えて走りが重くなると同時に首にも負荷がかかるので、下を向くのはエアロヘルメットでは禁物です。
そしてもちろん、全力走行のタイム計測もやってみました。
スピードの上がっている全力走行中は、走ることに無我夢中になっていて走りの違いを体感しようなどと考えている余裕はありませんでしたが、計測が終わってからタイムを見てみると、MS-2を被って計測した前回の記録よりもタイムがだいぶ上がっていました。
ポジションやその他いくつかのパーツも換えていたのでその影響もあるかもしれませんが、エアロヘルメットもタイムの向上に大きく影響したと思います。
よくエアロヘルメットは空気抵抗を減らすには費用対効果の大きいものだと言われますが、実際にそれを体感するのは難しいです。
体感しにくい上に、重い・下を向けない・蒸れやすいなどのデメリットもあり、長距離のTTで使うには若干苦しい部分もありますが、それでも速度やタイムなどの数値は確実に向上するので、本気でTTに臨む人は使ってみるべきだと思います。
価格評価→★★☆☆☆(さすがにこの定価は高いと思う)
評 価→★★★★☆(若干使いづらい部分はあるけれど、エアロ効果は高い)
<オプション>
年 式→2010頃?
カタログ重量→290g