購入価格 ¥1万円くらい(米語版)
個人的にはブルベやトレーニングなどで、とても役に立っているeTrex 10ですが、問題がないわけではありません。特に気になっている点を箇条書きにしてみました。
1.内蔵メモリーが少なすぎる
2.アップデートするときメモリーが必要
3.パソコンを使わないとメモリー残量がわからない
4.ウエイポイントの数を知ることができない
5.トラックデータの名称検索ができない
6.ベースマップが邪魔になることがある
7.GLONASSをオンにしても3m以下の精度にならない
8.電子コンパスがないので、停止するとマップが回転
9.日本語表示ができない
以下、詳細を。
1.内蔵メモリーが少なすぎる
eTrex 10が使用できるメモリーは内臓されている10Mバイト(ユーザが使用可能なのは実質9M程度)のみです。eTrex 20や30のようなSDカードによる拡張機能はありません。そのため大きなトラックデータ(BRM200kのルートなど)ですと15本くらいで「メモリー不足」の表示が出てしまいます。不要なトラックデータを適宜削除していかないと、GPSのログも安心して取ることができないといったことになります。メモリーの少なさだけでeTrex 10を選択肢から外しても良いと思えるくらいです。せめて1Gバイトくらい内蔵してほしかったです。
2.アップデートするとき空きメモリーが必要
使用しているeTrex 10は米国版です。ファームウェアのアップデートは今のところ数か月に1回と、しっかりサポートされている感じはあるのですが、アップデート・データを本体に取り込む際、メモリーが不足しているとアップデートを中断して終了してしまいます。この点でも、内蔵メモリーの少なさが影響しています。トラックデータなどを削除してメモリーの空き容量を増やしてから、再度アップデートすることになります。
3.パソコンを使わないとメモリー残量がわからない
内蔵メモリーの少なさが、いろいろなところに影響していますが、肝心のメモリー残量を本体で確認することができません。そういった表示はないのです。どうするかというと、USBケーブルで本体に接続し、ファイルマネジャーでプロパティを表示して確認します。
4.ウエイポイントの数を知ることができない
eTrex 10のウエイポイントの上限は1000個ですが、現在、何個登録されているか本体で確認できません。そのため、パソコンで連携ソフトを起動し、登録したウエイポイントを自分で数えなければなりません。現在、登録したウエイポイントは200個程度ですが、それで数メガ消費します。ここでも内蔵メモリーの少なさが影響します。
5.トラックデータの名称検索ができない
ウエイポイントが200個くらいになると、スクロールで見つけるより名称検索の方が便利です。ウエイポイント・マネジャーにはこの機能がありとても便利です。ところがトラックマネージャにはこの機能がありません。そのため目的のトラックデータをスクロールして探すことになります。私の場合、比較的短いトラックなども登録しますので本体には常に30本くらいのデータを入れていますが、トラックを変更するときのスクロールで不便を感じることがあります。
6.ベースマップが邪魔になることがある
eTrex 10のベースマップは非常におおまかで細かい海岸線は省略され直線で表示されます。そのため陸地を走行中なのに海上を走行していることがあります。さらに海側はグレー表示のため、トラックと重なるとかなり見にくくなります。私は、ベースマップを削除して対応しています。
7.GLONASSをオンにしても3m以下の精度にならない
eTrex 10はGPSだけでなくGLONASSにも対応しているので、測位精度が向上しています。衛星の受信状態をモニターしてみると、GPSで6m、GLONASS追加で3mの精度になりますが、それ以上に精度が上がらないようです。大きな問題ではないのですが、ウエイポイントを登録して、再度その位置に訪れてみると10mほどずれていたりといったことがあります。もう少し精度を上げてほしいですね。
8.電子コンパスがないので、停止するとマップが回転
これはeTrex 10だけでなく、電子コンパスを持たないeTrex 20にも共通したことだと思うのですが、本体が移動することで方位を決めています。そのため、移動が止まると本体がどの方向にあるのかわからず、表示されたマップ(トラック)が回転してしまうことがあります。道路の分岐によっては、回転した状態でトラック見て左右どちらへ行けばいいのか迷うことがあります。対策として分岐などで停止前に一度トラックを確認するのが良いと思います。
9.日本語表示ができない
eTrex 10特有だと思われますが、Unicodeに対応していないようで、海外版のeTrex 20や30の裏ワザとしてできる日本語表示ができません。いろいろやってみましたが、できませんでした。今は諦めて一部アルファベット・カナ表記で対応しています。
他にも、操作性の問題などいくつかありますが、慣れということもあるので今回は取り上げませんでした。
オマケ:1回だけ使用中に誤動作したことがあります。デバッグ表示でしょうか?
価格評価→★★☆☆☆ (こんなもんでしょう)
評 価→★★☆☆☆ (評価が1つあがりました)
<オプション>
年 式→2012
カタログ重量→ 148g(実測重量 152g エネループ込み)