購入価格: ¥3,408 (税込)
標準価格: ¥3,780 (税込)
『どこを握ってもレバーに指が届きやすく、引きが軽くて使いやすい。ブレーキ開放ボタンの脱落には注意』
■ブレーキレバーに指が届きやすく、引きが軽くて使いやすい
Dixna ジェイリーチブレーキレバーは、Wレバーのロードバイク、シングルスピードやピストバイクにおすすめのブレーキレバーだ。手の小さな人でもレバーに手が届きやすく、引きが非常に軽いのが特徴だ。
ブレーキレバーの中央がくびれており、ブラケットフードに手を置いた状態だけでなく、下ハンドルを握った状態でも指が届きやすい。しかも、クランプバンドからブラケットフード先端までの距離が小さく、更に指がブレーキレバーに届きやすくなっている。
また、リターンスプリングの力が小さく、スムーズかつ楽にブレーキをかけられる。BR-5700との組み合わせでは、引きが軽いおかげでブレーキシューの当たり方を繊細にコントロールしやすく、指1本でブレーキをかけることもできた。一方、BL-R400はリターンスプリングの力が強く、握力のない私では何度もブレーキをかけるのが苦痛だった。使いやすさなら、断然ジェイリーチブレーキレバーだ。
チープな見た目はちょっと残念だが、どこを握ってもレバーに指が届き、軽い力で操作できるジェイリーチブレーキレバーは、今や私の自転車には欠かせなくなった。
と、ここまでは前回投稿した内容とほとんど変わらない。ここから先はジェイリーチブレーキレバーで起きたトラブルについて追記したい。
Dixna ジェイリーチブレーキレバー
■ブレーキ開放ボタンの脱落に注意
ジェイリーチブレーキレバーには、CampagnoloのエルゴパワーやTektro RL340等のブレーキレバーと同様、ブレーキ開放ボタン(正式名称は不明)が付いている。このボタンを外側に押し出せばキャリパーが大きく開く。BR-5700等のシマノのキャリパーブレーキにはクイックリリースレバーが付いているが、ブレーキ開放ボタンを併用すればスムーズにホイールを外しやすい。
問題はこのブレーキ開放ボタンで生じた。ある日、地面からの突き上げで、ブレーキ開放レバーが外れて飛んでいってしまったのだ。そのせいでレバーが上に跳ね上がった状態になり、レバーを握ったまま帰宅することになった。スプリング力が怖いとはいえ、さすがにこれは手が疲れた。
幸運にもブレーキ開放ボタンは見つかったので、ブレーキレバーを買い替えずに済んだ。修理は意外にも簡単で、ブレーキレバーの穴に樹脂製の筒の穴を合わせ、そこにブレーキ開放ボタンを手で差し込むだけだった。
このとき、ブレーキ開放ボタンには2カ所の溝があり、その溝に樹脂製の筒の中の突起がはまる仕組みになっていることが分かった。この溝と突起がブレーキ開放時のパチンとしたクリック感と脱落防止の役割を担っている。
だが、ブレーキ開放ボタンを強く押し込むと、突起が溝を簡単に乗り越えてしまう。おそらく、私はこの状態で走行してしまったため、振動でブレーキ開放ボタンが脱落したのだろう。
Tektro RL340を取り付けた自転車でも、ブレーキ開放ボタンが外れてレバーが跳ね上がったのを実際に見たことがある。おそらく、ブレーキ開放ボタンのあるタイプのブレーキレバーでは同様のことが起こる可能性が高い。
走行中にブレーキ開放ボタンが外れないようにするには、ブレーキ開放ボタンが極端に飛び出していないか、そして、ブレーキ開放ボタンが簡単に左右に動かないようになっているかをチェックする必要がある。この点に気をつければ、使いやすいブレーキレバーなのでおすすめだ。
ブレーキ開放ボタンを強く押し込みすぎないように注意。なくすとブレーキレバーごと買い替えることになる。
価格評価→★★★★★ (BL-R400よりもずっと使い勝手が良い。見た目はともかく性能面ではコスパが高い)
評 価→★★★★☆ (性能には大満足。チープな見た目が残念だと思えるようになった)
<オプション>
年 式→2012年
カタログ重量→250g (1ペア)