沿道の声援
先日、3時間のロードソロエンデューロに参加した。 見渡す限りにチーム所属のジャージを着てるガチな人が多い中、ただ一人。開始の合図を待つ。 ロードレースも初参加な私にとっては、何だか居心地が良くなかった。
レースが始まった。周りと比べると明らかに遅い。 やはり、練習の差が如実に表れる場であるようだ。開始からずるずると後退していく。
2時間あたりが経過して、腰が若干痛くなってきた。脚も攣り気味に。 「何で俺このレースに参加したんだろ・・・」と後悔したくもなった。
「見栄切って3時間にしたけど、2時間にしときゃよかったし。」 「いきなりガチレース参加ってそもそもの間違いだったじゃん。」 「いい結果なんてもう出ないから止めちゃおうかな。」とか。
もう心身ともに疲弊していてこんなネガティブな感情しか出てこない。
そんな心情で周回を続けていると、必死になって沿道から声を出している人がいた。
視界に入った。
「がんばってぇ!」
誰に向けられた声援なのかは定かでは無いが、その時は自分に向けられたものだと思った。(都合のいい解釈ですね) 「よし!最後まで頑張ってやる!」と奮起できたのは言うまでもない。 もう、あの時のやさぐれた気持ちは無くなった。 切り替えが出来たのが大きなプラスになったのだ。
結果はあまりにも無様だったけど、最後までどんな形でも走りきることが出来たのは間違いなく声援の力が大きかった。 極限状態に追い込まれているからこそ、それだけ応援は力をくれるものなんだなと改めて感じた出来事だった。
最終周でコース上の補給食のゴミ拾いをして帰宅したのはここだけの話。 コースを使わせて頂いてそのまま汚くして帰るのは申し訳ないと思ったからだ。 たぶん、その声援が無ければこんなことを思いつきもしなかったんじゃないかな。
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