Fulcrum Racing Quattro
購入価格 ¥40000ほぼジャスト(工賃込み)
2012年の12月。 オルベアaquaに付属していたR500からの乗せ代えを行った。 行きつけで吊るされていたものを購入。 当時は105の5700を使っていたためスペーサーを噛ませて使用。 約2年。17000kmほど使用したのでレビューしようとおもう。
・重量 カタログ1770g。実測で1800gだった。 これでもR500からの乗り換えでは軽く感じた。 軽量ホイールと比べると当然物理的に重い。手で持つとグッと存在感を感じる。アルミの35mmセミディープは伊達じゃない。
・乗り心地 世にはびこる軽量ホイールと比べると乗り心地は硬い。振動吸収性能は低いと言わざるを得ない。今はカーボンに乗っているのでそこまでだが、アルミと組み合わせるとガッツンガッツンくる。 ただあくまでカーボンと比べた時の話なので以前はこれで1日200kmのロングも何の疑問も持たずやっていたので本当に硬いハイディープなどと比べればなんてこたないレベル。
・巡行性能 漕ぎ出しこそパワーを必要とするものの、一度スピードが乗ってしまえば多少足を休めながらでもそれなりの巡行速度を維持できる。 このホイールの醍醐味は身体があったまって、緩い下りで、なおかつ風が無風の時。ある一定の条件が重なった下での踏むごたえはなんとも言えない。グォングォン!と重いものを慣性に乗せて踏み切るような感覚。ああなると本当に気持ちいい。
・登り 苦行。鉄下駄。 と、ネット上では評価されることが多いが、そもそもフルアルミの35mmリムなので重量は当然。 これを買う人はスペックを覚悟の上買っているはずだろう。 例えば俺は都民の森とは名ばかりのほぼ山梨のドライブインに度々ツーリングへ向かう。 その時も当然クアトロで行くのだが、確かに辛い。が、登りきれない程じゃない。時速12kmならある程度の足があれば維持したままゴールできる。 腐ってもグレードとしてアルテグラと肩を並べる ホイールだ。コツを掴めばヒルクライムを伴うツーリングにも使える。
・レース つくば10耐で使用。 サーキットでは重さをストレスに感じることなく、むしろ、その慣性を利用して走れた。 剛性もこのクラスにすれば恐らく高い。体力さえあれば戦える。前半はC50を履いたメタボのおじさんをひっばって走っていた。 後半は疲れ果てて燃え尽きたが…。
・ヒルクライム オルベアのアルミフレームaquaに履かせて富士山ヒルクライムに出場。その時の車重9kg。 タイムは1時間27分だった。少なくともこのホイールのスペックというのは富士山で90分を切るものだという事だ。
まとめ 重い!と評判だが、そりゃ重い。ただ、登りでもコツを掴めば長時間のヒルクライムでも全くもって十分な性能を発揮する。 このホイールのいいところは 練習になる。 巡行する時の回してる感が気持ちいい。 見た目。 そんなところかと思います。
アルテグラの重量が1670gだから値段がほぼ同じでも100gほど重いことになる。アルテグラに勝っているのは、やはり見た目でしょう。 35mmのセミディープは同価格帯の中では特に迫力がある。オマケにこの赤ニップル。小さい部分だが実際付けてみるとなかなかいいアクセントになりかっこいい。
どうせこの価格帯のホイールを買うような人はそのうちさっさとハイエンドに行くわけであって それまでの繋ぎとして、より練習になるもの。より見た目の良いものを選ぶというのは自然なことじゃないでしょうか。アルテグラ、地味でしょ?
あともうひとつこのホイールの悪いところをあげるとすれば、ホイールステッカー表面の透明なセロハンのような物が剥がれていくということ。 乗っていてなんかピラピラうるせえなぁ、と思ったらこれ。気になる人は全部剥がしましょう。ちょっとステッカーのツヤが目立つようになるけど…。
価格評価→★★★☆☆ いまはちょっと値上げしたのかな? 評 価→★★★★★ かっこいい <オプション> 年 式→2012 カタログ重量→1770g(実測重量1800g)
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