購入価格 ¥23000ぐらい
シマノが最近出した、フリーライド/ダウンヒル用の廉価グレード、Zeeのブレーキセット。4ポッドがどんなもんかと思いXTから乗り換えた。
グレードはSaintの下になるが、概ねSLXと同じぐらいと考えた方が良い気がする。ブレーキレバーはXTとは違いプレス成型で少し安っぽいが、Saintもそうなので何か意図があっての事だろう。キャリパーは4ポッドでセラミックピストンを採用しており、価格の割には良いスペック。海外から買ったのでフィン無しのレジンパッドが付いてきたが、シマノ純正のフィン無しメタルパッドに交換して使用した。ローターは前後ともFormulaの180mm。
効きに関しては十分強く、ガツンとしっかり効く。50km/hからのブレーキングでも確実に減速できるので、ダウンヒルでも安心して使える。耐熱性は私の使い方だと十分で、富士見を7本下って最後にBコースでリアを引きずり回してもエアを噛んでいない。他のブレーキでダウンヒルをしていないので比較はできないが、悪くない方ではないだろうか。
ただ、タッチに関してはかなり不満があった。フリーストローク(パッドがコンタクトするまでの遊び)が大きく、当たってからも結構グニャグニャした感触があり、指の短い私では本気で握るとレバーがグリップにあたってしまう。その辺りの調整はSaintならできるようだが、タッチは同じだったのでSaintへのアップグレードは見送った。1.5フィンガーで握りやすいレバーだけに、タッチが悪いのは残念に思う。その点ではXTの圧勝で、こちらはかなりカッチリしたタッチになっていた。
安価な下り向けブレーキという事だが、ハードに使わない限りはXTをお勧めする。Avidユーザーだと違和感のないタッチだと思うが、もう少ししっかりとしたタッチにして欲しかった。あと、左右でフリーストロークが違うのも気になった。ホースの長さが違うので仕方がないが、これも違和感を感じたので個人的にはマイナスポイント。
価格評価→★★★☆☆(XTより高いのはなぜだろう)
評 価→★★☆☆☆(耐熱性と見た目以外はXTの方が良かった)