購入価格 ¥13000(eBay アウトフロントマウントとのセット)
ブライトンは台湾のサイクルコンピュータメーカー。
日本国内でも販売されているが後述の理由で、国内展開されていないRider330をebayで購入した。
最初にまとめると、ハードウェアの造りは良いが、ソフトウェアの機能面が未熟といったところ。
良い点悪い点を挙げると、ソフトウェアの仕様に不満タラタラな様子が伺える。
良い点
・小型軽量
・GPSの掴みが爆速
・長時間駆動
・安価
悪い点
・ボタンが少なくメニュー操作が面倒
・バックライト輝度調整不可
・平均パワー計算の仕様
・カロリー計算の仕様
・オートストップの仕様
・ログリセットの仕様
・ガーミンじゃない
本体はEdge500と同じサイズ感。画面はモノクロだが見やすく、最大8項目表示できる。
マウント形状はGarmin Edgeシリーズに酷使しているが別物。
頑張れば無理やり入らなくもなさそうだが、おとなしく付属のマウントを使うべき。
本体の起動とGPS捕捉は本当に速く、電源ボタンを押した後、シューズを履いてメットを被り、グローブを付けた頃には既にスタンバイ状態になっている。
ボタンは本体下部に3つだけで、左で一時停止/リセット、真ん中でスタート/ラップ、右でページ送り。
ログ記録中、左ボタンを1度押すと一時停止、2度押すとログがリセットされる。
なお左ボタン長押しで電源オフ。この時、ログは強制的にリセットされる。
つまり、ログ分割を避けるためには電源を入れっぱなしにしておかねばならない。
バッテリーライフは36時間と長く、私の使い方なら週に一度の充電で事足りる。
充電サイクルを長く取れるということはバッテリーの劣化も抑えられる。
本体はAnt+とBluetooth、またWiFiでのログアップロードに対応。
同じ筐体の下位モデルRyder310はWiFiに対応しておらず、Bluetooth経由のログアップロードに数分かかるという情報を得ていたため、330を買ったというわけ。
なお、ログはStravaやTrainingpeaksに転送できる。
Bryton独自のログ管理サービスとアプリの出来は悪くないものの、まぁメインで使うほどではない。
ただ、スマートフォンからBrytonの画面表示項目を設定できる機能は非常に便利だった。
さて、問題は本体ソフトウェアの仕様。
平均パワーは0Wを含まない値になっていて、パワートレーニングで標準的な、0W込の平均パワーを記録することができない。
また、消費カロリーは心拍センサーの値か走行速度・距離からの推定値で算出しているようで、
パワーメーターを接続し、心拍計を使わない状況で走行した際、消費エネルギー(kJ)と消費カロリー(kCal)が大きくずれてしまう(通常、駆動に使ったエネルギー(kJ)と人体の消費カロリー(kCal)の値はほぼ等しい値になる)。
ちなみにガーミンはパワーメーター接続時はパワー測定値が優先され、
消費エネルギーと消費カロリーがほぼ等しい値になる。
オートストップ(Smart Pause)機能にも不満があり、停止時に走行時間のカウントは止まるものの、実は内部ではログが記録され続けている。
Trainingpeaksで見るとご覧の通り。これが平均時速の計算や消費カロリー、TSSの計算値を狂わせる。
Brytonにメールを送った所、翌日には返事が来て
「同様の要望はプロ選手からも出ており、修正を検討している」
とのことだったので、気長に待ちたいと思う。
価格評価→★★★★★ ガーミンの価格を見慣れてると異様に安い。
評 価→★★★☆☆ 素性は良いがソフトウェアに詰めの甘さが残る。