購入価格 ¥600
厚い薄い本としてCBNでも有名なLONGRIDERSですが
そのLONGRIDERSにイラストレーターとして参加されていた三宅大志先生が描く、派生漫画です。
気になっていましたので早速書店で購入してきました。
結論から言うとかなり良い漫画です。
良い・・・というのは、何が良いのか?ということになりますが、正直良い所が沢山あって説明し切れません。
しかし、個人的に一番良かったのは主人公の倉田亜美ちゃんの心情です。
これがすごく良いんですよ。
スポーツ自転車に初めて出会ったときに思った自分の心情と思いっきり被るんです。
主人公は町で見かけた折りたたみ自転車に一目惚れします。
運動音痴なのに自分でもできそうと勘違いして、貯金を崩しショップへ直行・・・
そして価格を目にして絶望する。
しかし諦めきれず探すと、安く自転車を発見。
それに惚れてしまう。
友人には性能面などの不安から止められるが、もう止められない!
ということで購入するところからスタート。
この一連の流れが私と全く同じなんです。
私の場合は惚れたのがロードバイクでしたが価格を知って、当時高校生だった私は買えるわけがありません。
泣く泣く諦めようとしたら好みのクロスバイクを発見。
貯金全額叩いて購入しました。
そしてそれから先、主人公はやりがちなミスを犯しながら、新たな人と出会います。
その人たちから更に深い自転車の世界を知ることになります・・・
しかし、ここで更に面白いのが主人公が天然な性格が故に深く考えずに自転車の世界へどんどん踏み込んで行きます。
辛い目をしても更なる魅力を見せられてしまい、ついついまた自転車に乗っちゃう・・・
これが今後もエンドレスループになっていってしまうんでしょう。
私たちと同じですね(笑)
絵柄から敬遠してしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、是非読んで欲しいで
す。
大半の方が、自転車を始めたのが競技部というわけではないはずなので、これまでのロードレース漫画と違い非常に親近感が持てます。
自転車を始めた頃のあの懐かしい想いが蘇ると思います。
あまり書きすぎてしまうとネタバレになって皆さんの楽しみを奪ってしまうのでこのくらいで
主人公がどんどん自転車の底なし沼に沈んでくのが面白いので今後も期待です!
価格評価→★★★★★(お値段はコミックとして普通ですが、実経験に基づいた内容やロケハンの手間、苦労を考えると安いと思います)
評 価→★★★★★(今後も期待!)
ちなみに、COMIC ZINで購入すると特典で
『ロングライダース出張版リーフレット』
がついてくるようです。
作中で走る三浦半島の体験記やコラムがあるそうです。
私はこのことを忘れてて書店で購入してしまいました・・・
もう一冊買うか?