購入価格: 不明 ※家の倉庫にあったもの
標準価格: 不明
『臭いがきつくて後始末が大変。チェーン洗浄の手段としては手軽さに欠ける』
■数年使った軽快車のチェーンを洗浄
灯油はクロスバイクのチェーンの洗浄に一度使ったことがある。クロスバイクを購入した当時は、WAKO’Sのパーツクリーナーをチェーン洗浄に用いていたが、1本1,500円もする上にすぐになくなってしまった。このペースでパーツクリーナーがなくなるのは金銭的にきついので、家の倉庫にある灯油を使ってチェーンをクリーニングした。
チェーンはきれいになったが臭いがきつく、後始末も大変だったと記憶している。その後は安価で手に入るAZのパーツクリーナーで手軽にチェーンをクリーニングできるようになったので、灯油の出番はたった一度だけだった。
今回、軽快車のリアタイヤがパンクし、タイヤごと交換することになった。タイヤ交換のついでに、数年間使ったチェーンを灯油でクリーニングすることにした。灯油の洗浄力を再確認し、数年使ったチェーンがどの程度きれいになるか知りたかったからだ。
以前チェーンを洗浄した灯油は、缶コーヒーのアルミボトルに入れてある。この灯油の上澄みの部分をインスタントコーヒーの瓶に移した。移し替えた上澄みは透明感があってきれいだが、アルミボトルの底に残った沈殿物は黒くてドロドロしたものだった。
倉庫にあった灯油のポリタンクは、家の者がガソリンスタンドで処分したようだ。残ったのは左の缶に入った灯油だけ。
■瓶に入れてシェイク
灯油を入れた瓶の中にチェーンを入れると、すぐに灯油が真っ黒に濁る。瓶を振ったり針金でチェーンを持ち上げたりして、できるだけ汚れが落ちるようにした。その後、他の作業をしながらチェーンを浸け置きしておいた。チェーンを出してみると、内プレートにこびりついた汚れは取れていなかった。瓶が小さくてシェイクしにくかったのかもしれない。
数年の汚れは灯油でも簡単には落ちないようだ。
■ナイロンブラシで擦り洗いするも断念
その後、ナイロンブラシでチェーンを擦ってみたが、灯油が飛び散るのが嫌だったので、思い切って擦ることができなかった。このとき、私は素手でチェーンを持ち上げてしまったので、指先が少しカサカサになってしまった。しかも、作業中は臭いもきついので、今後は灯油で擦り洗いしたくないと思った。もし、灯油で擦り洗いするならゴム手袋を着用した方がいいと思う。
灯油とブラシでの擦り洗いは、ストレスが大きい。
■パーツクリーナーを吹き付けて仕上げ
ペーパータオルでチェーンに付いた灯油と汚れを拭き取り、パーツクリーナーを吹きかけたが、これほど汚れが酷いとパーツクリーナーでもなかなかきれいにはならなかった。かなりパーツクリーナーを消費したので、ある程度きれいになったところで見切りを付けた。
汚れは残るもののある程度はきれいになった。もしかしたらパーツクリーナーだけでもこの状態になったかも。
■チェーン洗浄の手段としては手軽さに欠ける
1,2ヶ月に一度のクロスバイクのチェーン洗浄ならともかく、数年使った軽快車のチェーンには、灯油でも完全にきれいにはならなかった。強い洗浄力を期待していたが思ったほどではなかった。多分、洗浄力だけなら他にも強いものがあると思う。
そして、久しぶりに灯油を使ってみて感じたことは、チェーン洗浄の手段としては手軽さに欠けるということだ。灯油の付いたトレー、瓶、ブラシ、ペーパータオルを後始末する時間と労力があれば、他の方法で徹底的かつ楽にチェーンをきれいにすることができるはずだ。
臭いが強く処理が大変なものを使ってまで、私はチェーンをクリーニングしたくないというのが正直なところだ。チェーンが輝くほどきれいになったとしても、私としては簡単にはおすすめできない。
軽快車のチェーンリングのこびりついた汚れは、フィルタークリーナーで簡単に落ちた。
価格評価→★★★★★ (安い上、家にある者をそのまま使える。経済性が最大のメリットかもしれない)
評 価→★☆☆☆☆ (臭いと処理の大変さで大きな減点。メリットに対してデメリットが大きすぎる)