購入価格 ¥そのへんで端金で買える
見慣れた乳酸菌飲料、キングオブ乳酸菌飲料といえばやはりヤクルト。
プロ野球チームすらあるヤクルト。
通常のボトルは1本65mlで50kcal、200億株入ってます。
コンビニでよく売ってる「毎日飲むヤクルト」は100mlで54kcal、300億株……実は味の違いは全くわからないんですが、量だけでなく、成分なんかも別物です。
(毎日飲むヤクルトの方がちょっと酸味が強い印象はあるかもしれない)
やや濃い目の味ですが、量が量なのでスルッと飲めます。
■で、なんで自転車のサイトでヤクルトなのかというと、ヤクルトは主に小腸に働きかけ、お腹の調子を整える効果があります。
生きて腸まで届くというキャッチコピー通り、ヤクルトに含まれるシロタ株は、飲んでから排便までちゃんと生きて機能する乳酸菌なんですね。
自分はシクロクロスもそうですが、ブルベなどの非常にエクストリームなロングライドも日常的にチャレンジすることも多いのですが
自転車に乗るというのは、思っている以上にカロリーを消費します。
調べてみるとだいたい1時間あたり750kcalくらいでしょうか、グロス20kmhで100km走るのに5時間かけたとしたら、単純計算で3750kcal消費するわけですね(あるサイトでは、100kmあたり2800kcalほどとの記述もありましたが)
なので、長時間のロングライドでは絶対に補給しないと走りきれません。
イメージとしては石炭を燃やしながら走る蒸気機関車です、ロングライドでペダルを回し続け走る時、常にお腹の中では機関車のボイラーのように食べたものを消化し続け、エネルギーに変換し続けてるわけです。
自分の脚力で言えば、200kmのブルベなら10時間、300kmなら15時間、400kmなら20時間の間、常に胃腸、消化器官はフル回転で、食べたものをエネルギーに変換し続けてるわけですね。
そんな極限の状況で何時間も走れば、ブルベの終盤や炎天下の夏日などで、途中で胃腸が弱り、食欲がなくなってしまった、食べれなくなってしまった、そういう状況に陥ることというのは決して珍しくないわけです。
当然食べないと、エネルギーになりませんから、走れないわけですが、消化器官がノッキングを起こしたように、お腹が空いてるのに、食が全然進まない……
ロングライドやブルベにチャレンジしている人の中で、こういった失敗を経験した方は少なくないのではないでしょうか。
そういうトラブルから、自分を解決に導いてくれたのが、このヤクルトです。
自分の場合、深い前傾姿勢で走り続けると、胃腸などが圧迫されて、数時間走ると酷いお腹の張りを伴った食欲不振に陥ることがあり、そこからグロスタイムがガクリと落ちてしまう事がありました。
そこで、ライドする日の朝や、日常的にヤクルトを摂取するようにしました。
少しでも、こういった胃腸の問題の解決になればいいなというのもあり……だったわけですが、ヤクルトを摂るようになってから、ライド中にお腹の張りに苦しむことは殆どなくなりました。
加えて、確実に胃腸が強くなったと感じます。
600kmブルベの終盤でも、きちんと炭水化物をガンガン消化してくれる。
更に、一応ヤクルトの公式でも、定期的に摂取して環境を整えていれば、免疫力も高まるそうで、多少悪いものを食べても、お腹を壊しづらくなるというお話も聞いたことがあります。
排便も調子いいですね、自分の場合ヤクルトを摂取してからは、非運動時であれば食べた3~4時間後に比較的安定して排便できるようになりました。
なので、レース前、スタート時間にあわせて、何時頃におトイレに行きたいとすると、何時頃に食べるという計画が作れます。
もちろん体調や睡眠も、それに合わせて調整する必要がありますが、これ、かなり安定してできるようになります。 排便量も3時間前に食べるものや量である程度狙った分だけ、出せるようになります(これは多少誤差ありますが)
・太れるのは才能です。
ネガティブな意味で語られることの多い「太りやすい」という体質ですが、単純にコレって「食べたものを吸収しやすい」=「胃腸が強い」という側面があると思っています。
当然ですが、太れないと筋肉は上手く作れませんし、そもそも胃腸が弱いと、十分にグリコーゲンを貯めこむことが出来ません。
また、痩せるにしても、筋肉が作れてないと体型が崩れます。
自転車乗る方で、今まで接してきた方のほとんどが「痩せる」という方面に関してウェイトを置いていて、余り「太る」という方向に取り組んでいる人はあまり聞いた覚えがありません。
しかし、痩せて速くなるのは長時間のヒルクライムだけなんじゃないかと思っています、それも単に痩せて速くなるのではなく、パワーウェイトレシオが良くなるから速くなるのです。
減量した分だけ、筋力量が落ちたら速くはなりません。
結局はペダルを踏み込むのは、体についたの筋肉であり、そこに乗るのは自分の体重です。
極端な話、速いのはガリよりデブです。
坂道だって、一気に踏み込めるような数百メートルの上りなら、確実に力任せに踏み込める健脚のデブの方が速いです。
自分の身体に、食べたエネルギーやビタミン、タンパク質を、どこまで効率よく体内に取り込めるか。
どれだけ走行中の自分の「燃費」を上げられるか……多分人によって、最適解は違うとは思いますが、自分の中でこのヤクルトはなかなかいい感じです。
特にコンビニでも結構よく売ってますし、今日はちょっとハードに走るぞ!という朝、コンビニに立ち寄った時に、グイッと飲んでみてはどうでしょうか?
VIDEO
▲あなたもゼッコー腸になってみては?
■余談
以前、シクロクロスの元全日本チャンピオン、竹之内悠氏に、体づくりについて直接質問する機会がありました。
「デブのほうが速い」っていうのはその時、彼の口から出た話でした。
「欧州の人は、身長があって足が長いからスラッと見えるだけで、痩せてるやつなんか居ない、みんなすさまじい筋肉ダルマだ、蓄えられる筋肉量が根本的に違うんだ」
「俺ら日本人は縦がないから、もう横に太るしか無いんだよ。胸板ペラペラだったり、痩せてる速い奴なんてあっちじゃ一人も居ないよ」
確かに、ペテル・サガンやワウト・ファン・アールトなんかの世界チャンピオンを見てると、胸板もそうですが、腹筋もあり、凄まじく身体が分厚く、少なくともスマートな体型ではないんですね。
自転車雑誌でもウェイトを落とすことばかり書かれてて、なかなかうまく痩せれない自分にとって、その言葉は目からウロコのやりとりでした。
価格評価→★★★★★(安い、レッドブル一本で何本飲めるよ?)
評 価→★★★★★(ピルクルよりヤクルト)
<オプション>
年 式→1930年生まれなんだってね
カタログ重量→65ml