購入価格 ¥4400くらい(ウエムラサイクルパーツ)
今更レビューしてどうするの?
どこでもいいので、ブルベのスタート地点へ行ってください、一番つけてる人が多いサドルバッグがコレです(乱暴な言い方だが、過言ではない!)
――というほど、ロングライダーにはメジャーなサドルバッグ、ORTLIEBのサドルバッグです。
Lは一番大きいサイズ、公称2.7リッターの容量ですが、明らかにそれ以上は入ります、概ね5リッターほどでしょうか。
結構前から細々と改良されつつも、今でもひたすらよく見かけるサドルバッグなので「ブルベとかロングライドやりたいけど、シートバッグどうしよう?」なんて人には、コレを選んでいただければ、まず間違いはないでしょう。
サイズが違うとはいえアピデュラより全然安いし、カラーもなかなか豊富ですよ?
ORTLIEBは防水機能に定評のあるドイツのメーカー、代理店はPRインターナショナルなので、国内だとシュワルベと同じ代理店。
浮き輪にしないでくれという注意書きには、そこはかとない自信を感じる。
海外の通販でも時々見かけますが、ちょっとでも安く買いたいって人なら探してもよいでしょうけど、国内で買っても、それほど高価なものではありません。
ORTLIEBは以前はスリングイットという、メッセンジャーバッグもあって、割と愛用してたんですが、いつの間にかTimbak2との覇権争いに負けたのか、メッセンジャーブームが去ったからなのか、ラインナップから消えていました。
――それはさておき
■このサドルバッグ、シートポストへはベルクロで、サドルレールにアタッチメントを取り付けてそこへスナップオンさせる固定方法で、重量的には軽くはないですが、見た目含めて非常にスマートです。
アタッチメントの精度もいいですね、樹脂の質も良いし、砂が噛んで動かなくなってしまったということもないです。
アタッチメント自体もバッグ側で位置を調整できるので、サドルの後退量に合わせて、調度よい場所でマウントしましょう。
バッグそのものも、割としっかりした生地で、シートポストへ接する部分は割とハードな樹脂板が入っているので、ラフにパッキングしてもおかしな感じにはあまりなりません、よく出来ています。
入れられる容量こそ、先ほど5リッターほどと書きましたが、実際にどういうものがどれくらい入るの?という部分に関しては、先にレビューされてるかたを参考にしてもよいでしょう。
しかし、自分の感想を言えば、こちらのパッキングのセンスが無いのか、先にレビューされてる方ほど入れられません……
雨具の上下、シューズカバー、携帯ポンプ、緊急用の工具……このへんでもうバツバツです。
ここに長袖ジャージは加えられないですね、輪行袋も入らないです、もう一着何か足したいなら、もうワンサイズ大きい物をチョイスするべきでしょう。
■実際使ってみると、やはりアタッチメントで固定されてるので、結構色々入れて、重量が重たくなっても、リジッド感ありますね。
バイクに対してブラブラ振られる感じはありません。
ベルクロで吊るしてるバッグは、かなり上手に入れてもある程度ブラブラと振られるのは致し方ない部分があるので、それに比べるとがっちりした挙動をみせてくれます。
防水性も非常に調子良いですね、ネジで止まってる部分もあるのですが、そこから浸水することもありません。
ただ、バッグ後端のロールアップ方向が上向きがディフォルトで、この向きでロールアップし、土砂降りの中走ると、ロールアップした部分に水がたまり、バッグを開くときに、多少水が入ります、
それを嫌って、下向きにロールアップしたりする方も居るようですが、下向きだとリフレクターも見れなくなるし、なによりロールアップを開いた時に物を落としそうなので、自分としてはディフォルトの方向でロールアップするのをオススメですね。
本当に濡らしたくないものは、ドライバッグか、もう一つ袋に入れるのが良さそうです。
ちなみにロールアップ回数を減らすと、その分容量が増えてモリモリ入れられますが、防水性も損なわれます、やはりリフレクターが見える範囲での利用が良さそうです。
骨盤狭い人だとペダリング時にやや当たることもありそうですが、多分この部分に関しては他の大型サドルバッグ、シートバッグに比べて同等でしょう。
スマートさという部分では個人的には非常に優秀に思えます。
■総括して
あくまでサドルバッグの「L」サイズです。
容量としては相当に入り、丸一日のライドであれば、色々想定しつつのものが入れられるに十分な容量がありますが、持っていくものを吟味する必要があります。
やはり着替えやらあれこれ積みたい人はこれよりもうワンサイズ大きいほうがいいかもしれません。
自分がコレを手にした時にはなかったのですが、今のオルトリーブにはコレよりより容量の大きい「シートパック」シリーズがありますから、いろいろ入れたい方はそちらのチョイスも良さそうです。
とは言えですね、このサドルバッグって、当たり前なんですけどサドルにつけるんですね。
バイクで言えば、サドルって重心の高いポイントで、ダンシングで自転車を振った時に、一番振り子の外側に来る部分なわけですね。
ここに重量物満載のバッグを取り付けるのって、乗り物の運動性においてはあまり理想的ではないと思うんですよね。
許すのであれば、バックパックを背負ったほうが良いかもしれませんが……ただ、自分の場合、バックパックを背負ってロングライドして、肩を痛めた事あるんですね。
だから、やはり自転車でライドするときは極力、身体は身軽で居たい……なので、5L前後のサドルバッグに、荷物をライドに合わせて吟味してパッキングするのが、自分的には一番いいかなとも思いつつ運用しております……
……いや、ここまで語って、全てちゃぶ台返しするようなことではあるんですが、そもそも言えば、自分は、このサイズですら。サドルバッグは付けたくないです。
付けないで行けるなら極力付けたくない、あくまでもライドの距離や環境に合わせて「仕方なくつける装備品」の一つではあります。
だって、やっぱり、無い方が、軽快だもの (みつを)
価格評価→★★★★★(コスパいい、間違いない)
評 価→★★★★★(万人におすすめできる、失敗したということもほとんど聞いたことない優等生)
<オプション>
年 式→2015