購入価格 11万
台湾第二位(ということは世界でもトップクラス)でジャイアントに次ぐ巨大自転車メーカーであるはずなのに、
日本国内ではあまり見かけないメリダのバイク。
俺がメリダを眼にする確率はコルナゴより低いという始末…。
そんなメリダのロードバイク、
国内で販売されてる中で最高級機種なのがこのROAD903だ。
まず、カタログスペック。
希望小売価格は128,000円だが実売価格11万円程度。
この値段でメーカー公表重量9.2kg(ペダル込みで)、コンポは全てティアグラ、カーボンフォーク搭載。
ホイールはシマノの最廉価モデルR-500、タイヤもコンチネンタルの廉価モデルだが、これも悪くは無い。
この文字の羅列だけでROAD903のコストパフォーマンスが実に高いことがわかると思う。
実物は結構良い。いや、かなり良い。
フレーム形状はオーソドックスな形。
CAAD9みたいに『アワーグラス型シートステーが云々~』というような工夫は無いように感じる。
ただ、実際にフレーム単体を手に取ると意外に軽いんでびっくりした。
サイズ48で実測1,333g、流石に1,200gのCAAD9には及ばないが結構軽い。
アンカーのアルミフレームよりもよっぽど軽い。
(つーかCAAD9はアルミの癖に何でこんなに軽いんだよw)
ただしフォークはアルミコラムで実測586g、こちらは意外と重い。
肝心の乗り心地だが、
流石にフルアルミフレームなだけあって硬い。
だがそれだけに脚力がある時はガンガン進む。
俺の場合、ホイールをキシエリに交換・空気圧130psiにしてるから更にガチガチ。
8時間を越えるような長時間のサイクリングはちとしんどい。
そもそもROAD903自体がレース用に設計されたバイクだからこの辺りの硬さは当然なのかも知れないが。
ところで、俺はかなり鈍感なのだが、
CAAD9-5と比べても決定的な差(乗り心地を含めて)というものは感じなかった。
CAAD9-5が大したこと無いのではなく、ROAD903が思いのほか素晴らしいという意味だ。
全くカスタムしてない状態の実車を具体的に10段階の数字で表すなら、
CAAD9-5=快適性6、剛性8、運動性8、登坂6、巡航7、その他コンポーネント等7
ROAD903=快適性5、剛性9、運動性7、登坂4、巡航6、その他コンポーネント等5
こんな感じだろうか。(あくまで俺個人の主観、双方共走行距離は3000km程度)
CAAD9-5の半額の値段でこの性能は実に素晴らしいと思う。
致命的な欠点というのも無い。
あえて言うなら、コンポがティアグラなことだろうか。
(俺は、R-500との交換用に購入したホイールが10速専用だったせいで、CAAD9-5の105をROAD903に丸々移植したという経緯がある)
上位機種と互換性が無いのはカスタムマニアには痛い問題だ。
因みにメリダの2009年モデルでは105搭載のROAD904が販売されるが、
メリダ公式には何年も前からアルテやデュラを搭載したROAD905やらROAD907、
更にフルカーボンフレームのScultura EVO 908-20とかScultura EVO TEAM-20等凄いのが沢山ある。
メリダのロードが日本国内でマイナーな感じになってしまっているのは、
ブリジストンが一部の廉価モデルしか販売しないという理由が大きいと思う。
勘弁してくれよアンカー…。
このROAD903、数十万もするような超高級機種には足元にも及ばないかもしれない。
(俺はそんな自転車に乗ったことないから何とも言えないが)
CAAD9も雑魚だっていう人にはゴミにすら思えるかも。
でも俺はこれがお気に入り。
何より価格が安い分、気兼ねなくガンガン使える。←ここ重要!
ロード初体験の人には勿論、アルミフレーム好きの人も今一度お試しあれ。
以上長文失礼したが、
一人でもメリダ乗りが増えてくれれば喜ばしく思う。
価格評価→★★★★★ コスパ最高
評 価→★★★★★ なかなかいい感じ