購入価格: ¥3,278 (税込)
標準価格: ¥4,736 (税込)
『チェーンキャッチャーとフロントディレイラーを別々に固定・調整可能』
■ ロードバイクにチェーンキャッチャーを導入
私はクロスバイクのシートチューブに、「RIOGRANDE チェーンフォールプロテクター」を取り付けている。これはチェーンがフロント変速時にインナー側に落ちる現象、いわゆる「チェーン落ち」を回避するためのアイテムだ。この種のアイテムは、チェーンキャッチャーやチェーンウォッチャーと呼ばれ、メーカーによって名称が異なる。
私は出先でのチェーン落ちのトラブルと、チェーンによるBB周りの傷を回避するため、新しいロードバイク「GIANT DEFY1 DISC」には「K-Edge Pro Road Braze-On Double Chain Catcher」を取り付けることにした。直付けタイプなので、フロントディレイラーの取り付け・調整をやりなおす必要があるが、勉強も兼ねて自分で取り付けてみた。
K-Edge Pro Road Braze-On Double Chain Catcher
日本国内では「K-Edge Proチェーンキャッチャー直付タイプ K13-002」という商品名
■ フロントディレイラーと別々に固定可能
DEFY1 DISCにはプレスフィットBBが採用されているため、アダプターが外部に露出せず、シートチューブ下部も太い。よって、ボトムブラケットのアダプターやスペーサーに取り付けたり、シートチューブの下部に取り付けるタイプは使えない。だから、必然的にフロントディレイラーの直付け台座に共締めするタイプを使うことになる。
だが、このタイプの多くは、チェーンキャッチャーとフロントディレイラーの取り付けを1本のボルトで同時に行う必要がある。しかも、チェーンキャッチャーの取り付け角度を変更する際には、フロントディレイラーの取り付けと調整をやり直さなければならず、非常に難易度の高い作業を強いられると感じた。
その点、「K-Edge Pro Road Braze-On Double Chain Catcher」なら、チェーンキャッチャーとフロントディレイラーの取り付けを別々に行うことが可能。他にも同様のチェーンキャッチャーはあるが、高品質な外観が選択の決め手になった。材質には6061T6アルミニウムが用いられ、重量は10gと軽量。アルマイト処理された全5色が選べる。
高精度な加工とアルマイト処理が美しい。先端は肉抜き加工されている
■ チェーンキャッチャーの設定は簡単だが、変速調整は難航
フロントディレイラーの取り付けには、チェーンキャッチャーに付属するクランプボルトとワッシャーを使用する。フロントディレイラーの取り付け位置が決まったら、チェーンキャッチャーをもう1本のボルトで固定する。チェーンキャッチャーの角度は、フロントディレイラーを固定するクランプボルトを起点にして調整可能だ。
ロード用のフロントディレイラーが初めてということもあって、予想通りフロントディレイラーの取り付けと変速調整は難航。チェーンキャッチャーの角度の微調整も数回行ったことを考えると、このチェーンキャッチャーを選んだのは大正解だった。
付属のクランプボルトとワッシャーでフロントディレイラーを固定してから変速調整 (左)
チェーンキャッチャーをもう1本のボルトで固定。納得いくまでセッティングができる (右)
■ 今のところチェーン落ちはなし
チェーンキャッチャーを取り付けたおかげか、今のところ一度もチェーン落ちを経験していない。チェーンキャッチャーは傷ついてはいないが、オイルの汚れは付いている状態。これでは役に立っているかどうか分からないというのが正直なところだ。それでも、トラブルを回避し、愛車を傷から保護するためには、保険としてつけておいたほうがいいと感じている。
また、Wiggleのレビューによると、チェーンキャッチャーを取り付けていても、セッティング次第ではチェーンが落ち、チェーンキャッチャーが邪魔になってチェーンが元に戻せないこともあるとのこと。こうしたトラブルをフロントディレイラーを外さずに解決できることも、このチェーンキャッチャーを選ぶ大きな決め手になった。
チェーンキャッチャーの角度は後で調整することが可能。取り外すこともできる
■ 高価だがオススメ
K-Edge Pro Road Braze-On Double Chain Catcherは、取り付けと調整が簡単なのでオススメだ。私がフロントディレイラーを調整した感じでは、とてもじゃないが、チェーンキャッチャーとフロントディレイラーを同時に固定・調整などできそうにない。フロントディレイラーの調整だけなら、試行錯誤でなんとかなるレベル。自分で自転車をいじりたい人にとって、やさしいチェーンキャッチャーだと思う。
このチェーンキャッチャーは見た目にも高品質なので、ワンポイントアクセントにしてもいいし、私のようにブラックでコンポーネントとの一体感を出すのもいいと思う。それにこの重量なら、チェーン落ちを回避できるメリットのほうが大きい。ただ、チェーンキャッチャーとしては高価。Wiggleのプライスマッチのおかげで、割引価格で手に入れられたのはラッキーだった。
価格評価→★★★☆☆ (割引価格での評価。高価なだけあって妥協のない製品)
評 価→★★★★★ (フロントディレイラーと別々に固定・調整できる。外観も美しい)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→10g(チェーンキャッチャー本体は6g、ボルトとワッシャーを含めると16g)