購入価格 ¥11500
シマノ、ルック、タイムの3社に比べるとマイナーなキワモノ扱いをされていたが、
ある時期、自転車雑誌に一斉に取り上げられて市民権を獲得したペダル。
代理店のウェブサイトもペダルにしては力が入っている。
特徴はなんといっても調整のしやすさ。
散々に語られているので簡潔に纏めると、
・クリートの深さ(前後)
・Qファクター(左右)
・外側可動角度
・内側可動角度
を独立して調整できる。
特に、振り角度を無段階調整可能なのはスピードプレイだけ。
また、スタックハイトが11.5mmと低いのも強み。
他、代理店ウェブサイトによれば、踏み面が広く安定すること、
猛烈な脚力で引き足を使ってもビンディングが緩まないこと(従来のタイプだと爪が引っ張られて緩むらしい)がメリットに挙げられていた。
ロードペダルで唯一両面踏みなのも、いちいち蹴返す必要がなく便利だ思う。
クリート取り付けは全てプラスネジ。ネジの頭を低く抑えたかったからだろうか。
あまり強く締め付けると脱着が渋くなるようだ。
振り幅調整のイモネジまでプラスネジ。ここは非常に舐めやすいため注意。
ナメる気配を感じたら、手遅れになる前に適当なM4ネジに交換したほうが良い。
ペダルを交換してまず最初にやったのが、サドルとハンドルを5mm下げること。
LOOK KeO Carbonから交換するとスタックハイトが5mm少々縮まるため、サドル高だけでなくハンドルまで下げることになる。
先人が書かれているように、最初はステップインがものすごく硬い。
ペダルを乗せて、自転車の上で飛び跳ねるように体重をかけないと入らないくらい。
クリート側のCリングがペダル側面の溝にはまるようになってるのだが、これが最初はスムーズにはまらないようだ。
慣れてくるとリングの片側を足の感覚でペダル側の溝に引っ掛け、後は踏み込んでリング反対側をパチンをハメれば力がいらないことに気づく。
また、クリートの黒いベースプレートが多少削れているのを見ると、新品ではペダル面がここに干渉するためうまくはまらないのかもしれない。
SpeedPlayに交換してから、クリート位置調整の機会が増えた。気の済むまでセッティングを詰められる。
ただ、シマノR105シューズとの組み合わせで私のポジションだと、右足のクリート位置を一番深くしてようやく良い塩梅になった。
もう少し深くセットできるようにしてほしい。爪先側には十分な調整幅がある。
Qファクターのほうは、クランクと靴が擦れるまで近づけられたので調整する上で不満は無い。
角度調整をルーズにすると、足が左右にクルクル動いて落ち着かない。最低限の可動域にしたほうが安定してペダリングできた。
一方、明らかな欠点はペダルとしての使い勝手以外にあった。
それはクリートが金属剥きだして歩くと滑り、しかもネジの頭が潰れたりして消耗しやすいこと。
しかもペダルのビンディング機能があるため、予備クリートは高価。
これは、穴あきクリートカバーを自作することで大幅改善。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7976&forum=44コイツを装着することで、若干カクカクするものの歩けるようになる。
しかもLOOKグリップクリートのように、滑り止めが摩耗することを考えなくて良い。
輪行中、駅の階段を駆け上がるなど造作も無いことである。
価格評価→★★★★☆ ロードペダルって1万円くらいでしょ。
評 価→★★★★☆ 癖の強さはある。ちょっと手を加えてやるとベスト。
カタログ重量→ 216g(実測重量 223g)
クリート重量119g