購入価格 たしか¥6,800x2だったと思います
シュワルベアルトレモ、ミシュランPro3Raceと比較です。
使ったチュ-ブはビットリアEvo55、前後とも7.4bar
すごく丁寧に作られてます。サイドウォールの頑丈さや真円度は
この3本のうちではダントツでした。Pro3Race直後に乗り換えたので
最初の印象はガチガチに硬いという感じだったのですが、もがいて
みたらびっくりしました。トラクションが圧倒的です。普段平地
ちょっともがいても50km/h手前でもういいや…と萎えてしまう自分
でも、50km/h以上まであっという間にスピードが伸びていました。
20~30km/hでの巡航だと硬さばかりが目立ってしまうと思います。
それよりも、35km/h以上を重いギアで豪快に飛ばすのが楽しいタイア
で、低めのギア比でケイデンスを上げるとスルスル走ってくれるアルト
レモやPro3Raceとは対照的な感じがしました。短距離をかっ飛ばすには
最高に楽しいタイアじゃないかと思います。この豪快なキャラクター
と全体的な硬さもあって、ロングライドに使う際は意識してペースを
抑える必要がありそうです。振動で嫌になることはありませんでした
が、何度か飛ばしすぎでヘタレました。
横方向のグリップは比較対象の中では一番高いと思います。砂の浮いた
コーナーでリアが流れ、次の瞬間にグリップを取り戻したので落車には
至りませんでしたが豪快なリム打ちパンクを喫し、1,000km弱であえなく
履き替える羽目にあいました。路面状況が急激に変化しそうな場合は、
ハイグリップタイアは特に注意を要すると思うので、これは完全にライ
ダーたる自分の不注意、パンク自体は減点材料にはならないでしょう。
ただ、このタイアを使う人は挙動変化が非常に早いということを予め
意識した走り方を要求されると思います。まるで車のSタイアみたい
だ…。この点は他の2本は絶対的な横グリップが低いので挙動が穏やか
だと思います。優劣というよりも、違いを認識してライダー側で対処
すれば、どちらも優れたタイヤになりうるのでは。
1,000kmまでの磨耗の具合やサイドの頑丈さを考慮すると、3本のうち
で一番耐久性が高そうです。アルトレモが3,000km余裕で持ちそう
なので、4,000kmいけるかもしれません。かなり勿体無いことをしてし
まいましたが脚力とテクニックのある方には最強のレーシングタイア
として、あまり飛ばさない人は硬ささえ我慢できれば優秀なロング
ライフタイアとして魅力があると思います。見た目は、個人的には
カッコいいと思いますが、特徴的なグルーブとサイドウォールのでか
いロゴは似合うバイクを選びそうです。
価格評価→★★★★☆ (4,000km保つなら★x5)
評 価→★★★★☆ (1,000kmまでの参考として)
年 式→2008/7
カタログ重量→ 205g(実測重量 230g)