[WO] Schwalbe Ultremo R

購入価格 $135 (eBay、ペア送料込み)

クリンチャー第4弾です。

現行アルトレモが本当にツボにはまってたんですが、近い内にディスコンになるようなので手持ちのをほぼ履き潰したのを機に入手してみました。品薄でホワイトを探すのに時間がかかりました。何故かシュワルベお膝元のヨーロッパではまだ流通していないのか見つからず、北米のいくつかのショップで取り扱いあり、という奇妙なことになっています。

コンパウンド・構造ともに色々手が入っているようですが、どちらも回転抵抗を減らす為のものとのこと。コンパウンドにセラミック粒子を配合しラジアル構造を採用したとHPには書かれていましたがカーカスは従来通りバイアスで、ブレーカーに使っているベクトランがラジアルになっているというだけで、自動車やオートバイ用タイアで言うラジアルタイアとは意味合いが違うのが実際のところ。ラジアルタイア、と言い切ってしまうのはいかがなものかと。

セッティングは現行モデル同様Maxxis Flyweightで7.2bar、7.4まで上げてみましたが現行モデル同様のセッティングのほうが好感触でした。2日で300km走ってみて感じたのは、走行安定性の向上と若干の転がり抵抗の低下でした。特にサイドのグリップが上がっていて、50km/h以上のコーナーで倒し込んでもヒタっと張り付いてくれるのが確認できました。これはウェットだと信頼感が結構違います。幾つかある走行ルートの内敢えて荒れた道を含むものを選択して走りましたが、Pro3Raceのようなプニプニした柔らかさには敵いませんが現行モデルよりも振動の収束が早くなっていて、150kmまでならば、分かっていてもパンクを疑いたくなるPro3Raceの柔らかさよりも個人的には頼もしく感じました。

自分の走るコースには農道が含まれていて、稲の刈り入れ時の今時分は農耕車が走るおかげで路面のあちこちにに大きめの石つぶてが転がっているwのですが、何度か”パン”という音とともに石を弾きましたがトレッドは全くの無傷でした。まだ最終的な判断は下せませんが、トレッドはかなり頑丈そうな印象です。現行モデルのトレッドも余裕で3500km持ちましたからヤワではないのですが、GP4000Sに近いレベルまで強化されていることを期待しています。

Schwalbe大本営発表では180gの重量ですが、やはりバラツキがありました。一本はほぼ公称値どおりの182g、もう一本は195g。どうしても軽さにこだわる人は店頭でこっそり測りましょうw。グラフィックが若干派手にもなっています。白は、ホンダのタイプRっぽい…。個人的には嫌いじゃないですが、フレームと合わせるのがさらに難しくなった気もします(オールブラックもあります、ロゴはやっぱり派手ですが)。

総じて、以前やった3モデル比較レビュー時に整理した位置づけをひっくり返すようなドラマはありませんでしたが、好感の持てる改良だと思います。基本的な性格は変えず、快適性と耐パンク性能を引き上げてきた感じです。これなら、現行アルトレモがディスコンになっても買い貯めておく必要はないように思います。もうすぐ発売になるBridgestone Extenza RR1とRR2も気にはなりますが、UltremoRの耐久性と性能変化の特性が現行モデル比で悪化していなければ、ひとまず私のクリンチャータイア巡りの旅は終わりにできそうです。

価格評価→☆☆☆☆☆(国内未入荷なので保留とします)
評　　　価→★★★★★(Ultremoで満点付けちゃったけど･･･)

年　　　式→2008/10
カタログ重量→　180g(実測重量　182g/195g)

2ヶ月で1,500km強、重量の軽い方をリアに装着していましたがトレッドにあちこち米粒大の傷が入っています。その内1箇所はチューブがごくわずかながら露出していて、これが誘因となって1度スローパンクを経験しました。台形化はしておらず、Pro3Raceのようにコンパウンドが柔らか過ぎて耐えられなかったというより、カーカスなりブレーカーなり問題があって異物貫通してしまったという印象を受けました。走るコースもセットアップもほとんど変えていないので、Rには旧EVOモデルと比べて耐久性の劣っている個体が混ざっている可能性があります。

一方フロントは自然な摩耗を除いて完全に無傷、パーティングラインも未だにうっすらと確認できる程なので、発売初期に何らかの変更があって重量が変わったのかもしれません。穴の開いたリアタイアは旧モデルと交換、フロントとローテして継続使用します。寿命が来るまで、最終的な評価は保留とします。

WeightWeeniesでは160g台のものを手に入れただとか200g近かったとか、発売直後の重量バラつきが議論に上っていましたが、現在は概ね185～195gで安定しているようです。国内でもブラックモデルを見かけるようになりましたが、売れ行きがどうなのか分からないので、初期ロットのハズレを私のように引いてしまうということもあるかもしれません(使っている方、是非情報を下さい!)。とりあえず、レースでの使用や道の荒れた峠で使用するのは避けておいた方が安全でしょう。

価格評価→　保留 (国内店頭では1本￥6,000強が相場な模様)
評　　　価→　保留 (快適性・走行性能とも文句なしなんですが…)

購入価格 @￥5000（ヤフオク）

マキシス・ゼニスプロライトとの比較になります。
400キロ走行ぐらいです。
最初の200キロはフロント7bar、リヤ7.5bar。
次の200キロはフロント8、リヤ8.5barで使用。
耐久性はハナから期待せず。

ゼニスプロライトの700C×20（リヤに使用、ちなみにフロントは23）は2000キロ未満で使用不可、寿命となりました。

耐久性は23に限っては、ゼニスプロライトがいいと思います。
リヤは米粒ぐらいの大きさで傷が入っています。
フロントは型のラインが残っているぐらいでリヤとの差が激しい。
パンクはしていませんが、そのうち中身が出てきそうな感じがあります。
これがリヤに装着したら全てに出るのか、単なる製品のバラつきで上の方と同じくリヤに出ただけなのか不明です。
いずれにせよ、これからレポしたいと思います。

いまだにアルテルモRの装着車は見たことありません。

乗り心地、グリップ、転がりの良さはゼニスプロライトと共に文句なし。
濡れた路面でも甲乙つけがたい。
強いて言えば、ゼニスプロライトは空気圧低めがお勧め。
アルトレモは高めがお勧めかな。
コンパウンドの違いもあるでしょう。
フロント8、リヤ8.5が下りのコーナーで安心でした。
7と7.5だと腰砕けみたいな印象がありました。
フレームにも拠ると思います。

重量は185g±5gぐらいで、極端な誤差はありませんでした。
軽量タイヤを好きになり、これからも使っていくと思います。
フルクラムのホイールには、派手なアルテルモがよく合います。

ゼニスプロライトは通好みみたいな印象があります。
いいタイヤだけどユーザーが少ないし。

価格評価→走行少なしで保留
評　　　価→★★★★★

3ヶ月の使用期間、2600キロにて交換したため、寿命について追加です。
パンクは一度もなしでした。
1500キロにて前後の入れ換えをしたが、両方とも米粒ぐらいの傷が多数。
しまいには中のカーカスでしょうか、見えるようになり、そこから異常な膨らみが出てアウトです。

軽量タイヤですし、寿命としては期待していなかったですが、それでも傷の付き具合は異常に感じます。
同じ重量のマキシス・ゼニスプロライトなら、こんなことなかったですから。

グリップ・乗り心地ともにそれなりに良好でした。
コンパウンドでグリップするというより、サイドがいい感じに潰れてグリップを稼いでいる感じかな。
路面のきれいなところなら、浮いているような感じで走れます。
が、そんなに感動ものという印象もなく、何が得意なのか不明なタイヤ。

ブリヂストンRR-1に交換したので、さらに印象が悪くなったタイヤでした。
RR-1は、プロ3レースのレビューでしばしば使われる「モチモチコロコロ」感と強烈なグリップでも走行の軽さが素晴らしく、価格はそんなに変わらないなら、アルトレモRを使う理由も見出せません。
派手な外観が気に入ってましたけど、タイヤはグリップが命。
もう使わないでしょう。

価格評価→★★★☆☆
評　　　価→★★★☆☆

北米でリコールが開始されたそうです。
初期ロットの中にバーストする可能性が高い個体があるようです。
交換対象は使用中にカーカス層がほつれてリンク先の写真のようになってしまったものに限られるとのこと。

http://www.bicycleretailer.com/news/newsDetail/2754.html

私は現在2セット目(ブラック)を使用中で1,000km程走破していますが、この症状はなし。ただ、発売されて
直後に買ったセット(ホワイト)は写真ほどあからさまではありませんがカーカスが変形していた気がするので、
捨てずに取ってあったら写真とって送りつけてみようかと思います。

私は国内のインポーターがどこなのか知らないので、対応がどうなるのかわかりませんがUltremo Rを使って
いる方はカーカスの変形に注意して、兆候を発見したら即使用を中断するべきでしょう。

価格評価→だんまり決め込むより、リコール出すだけでもまだましか。
評　　　価→地雷だったか? 一応ランニングチェンジはしている模様。

購入価格 ￥

一年位前に使用したのですが正直酷かったです。
走行性能に関しては可も無く不可もなくでしたが路面に落ちてる小石等をやたら弾きます。
弾いてるだけならいいのですが500kmちょっとで前後ともすぐにトレッドがボロボロになりました。
いつパンクしてもおかしくない状態だったのですぐさま違うタイヤに交換。
概ね普段練習で使ってるコースを走ってるので路面は良いところを走っていますし他のタイヤ（コンチやビットリア等のWO上級モデル）ではこんな事はおきませんでした。
シュワルベのタイヤはこれ以降購入しない事を心に決めたのでした。

価格評価→★☆☆☆☆
評　　　価→★☆☆☆☆
＜オプション＞
年　　　式→
カタログ重量→　g(実測重量　g)

購入価格 ￥5800

シャキシャキと軽い乗り心地で気に入っていました。
が、500kmほど走ったところで、下図のようにタイヤの一箇所にコブができ、ケーシングが剥きだしに・・・。
上の方が指摘しているリコールの症状でした。

購入店で相談したところメーカー送りとなり、新型のアルトレモR.1と交換になりました。

好きなタイヤだっただけに、ちょっと残念な出来事でした・・・。


価格評価→★★★☆☆(←高級タイヤとしては普通の価格）
評　　　価→★★★★★(←純粋にタイヤの評価です。）
＜オプション＞
年　　　式→2009
カタログ重量→180g