購入価格 ¥完成車付属
私が所持する唯一の10速リアディレーラー。
2年前の購入だから型番はおそらく5600。シフトレバー、スプロケ、チェーンも純正で運用。
以下、いい点と悪い点を。
○基本的な変速性能
新車時、チェーン洗浄直後の変速性能にはいつも感心する。
「ガッチャン」という金属的な衝撃はほとんどなく、「シャンッ」という小気味よい感触で速やかに変速してくれる。
木刀の衝撃と竹刀の衝撃の違い、という感じか。
ちょっとずつワイヤーが緩み、オイルが切れ、チェーンが汚れてくると、それなりに「ガッチャン」感は増して来る。
でも、ちゃんと変速してくれる。
○負荷のかかった状態の変速もOK
たとえば10%の上りダンシングで負荷のかかった状態からでも、シフトアップ、シフトダウンともに気を使わずにバシバシ変速可能。
▲調整は若干シビア?
これは9速旧アルテグラと9速SORAとの比較になるのだが、9速よりも頻繁にワイヤの緩み、チェーンの音鳴りが発生する。おそらく9速よりもスイートスポットが狭く、ちょっとワイヤが緩んだだけで隣のギアと擦ってしまうのだろう。ダウンチューブ下のアジャスターにはよくお世話になっている。
▲ワイヤのほつれが発生する。
これはディレーラーのせいではなくシフトレバー側のせいかもしれないが。
このディレーラーを装着しているANCHOR RNC7 は満2歳だが、1年に一回のペースで計2回、ワイヤのシフトレバー側根元にほつれが発生している。ショップの店長さんいわく「消耗品ではあるが、ちょっと早いですね」「よく走る人、特にリアの変速が多い人は当然寿命が縮みます」とのこと。まぁ数百円だし、これをこまめに交換すれば気持ちよく走れるのだから、消耗品と割り切ってはいる。
しかし気になるのは、同時期購入、走行距離はRNC7とほぼ同じ、使用環境は通勤であるためより苛酷な環境に晒されている GIOS AIRONE の9速SORAも、実に5年前購入、走行距離は2万km近いCANNONDALE CAAD8 の9速アルテグラも、一度もワイヤのほつれはないし、調整も一度すればより長い期間よいコンディションを保つことができるのである。
これは憶測だが、10速化、軽量化によって、年を追うごとにパーツの耐久性は低下傾向なのではないだろうか。そういえばサイメンの飯倉氏もそのようなことを著書の中で言っていたのを思い出す。
【総評】
総じて不満は少ない。
ただ、下位グレードや旧モデル(9速)と比較して、メンテのシビアさや耐久性にややデメリットも感じる。あれば使うが、正直私はリア10速でなくてもいい。つくりのいい9速、というのは今も存在価値があるのではないか。
価格評価→★★★★☆(まぁこんなものでしょう)
評 価→★★★☆☆(フロントディレーラーと同じ評価になってしまった)
<オプション>
年 式→2009、6月、完成車付属
ついてに9速アルテグラの写真も。
そういえばファミコンのコントローラーのシールもはがさなかったな、子ども時代。