フランス・パリのサイクルショップ、シクル・ロラン(発音的をカタカナ表記するとロホンのほうが近い)。11区、ヴォルテール通り9番。URLは以下。
http://www.cycleslaurent.com/今年の冬にヨーロッパ旅行した際にはじめて立ち寄ったお店ですが、なかなか良い雰囲気だったので紹介したいと思います。
遠くから見るとこんな感じ。アパルトマンの一階に入っています。
店のガラスには「四回払いしましょう(Reglez en 4 fois)」と悪魔のメッセージ(笑) 「Sanf frais」というのは手数料なしという意味。
ネオンが怪しく光りますが、バーではありません。
店の入り口には「完全月賦OK(Credit Total)」とさらに悪魔のメッセージ(笑) サイクリストはどの国でも貧乏なのか・・・ご利用は計画的に
中古品展示コーナーがショーウィンドーに。
カンパのチェーンリング、どれでも一枚15ユーロ。蚤の市みたいな雰囲気ですね。
Dedaがカーボンフレームだしているんですね。NEROというモデルでした。990ユーロ・・・高いのか安いのか。
日本ではほとんど見かけないMBKですが、フランスでは誰もが知るメジャーメーカーです。現地の友人に「自転車メーカーといったらどこが思い浮かぶ?」と聞いてみたところ、「プジョー、MBK、メルクス、モトベカン」という答えが返ってきました。おもしろいですね。
CONTINIのアルミフレーム。イタリアのメーカーかな? フランスにはNAKAMURAという自転車メーカーがあり、なかなかの人気です。しかし日本とは全く関係なく、中村さんという日本人とも全く関係がないブランドだそうです。NAKAMURA=日本=高級感、という発想でブランド名になったとか。
メルクスの中古フレーム。きれいな水色だなあ。
ピナレロはヨーロッパで見かけるとそんなに派手に見えないんだよなあ・・・不思議です。
店内でおもしろいものを発見しました。自転車? バイク? ツール・ド・フランスでプレスが取材にでも使用していたのかな? Le Parisien と L'equipe というフランス新聞のロゴが見えますね。シートチューブも変わっています。これ、Motobecane製じゃないのかな?
店内にかわいいシクリスムのイラストがありました。ゴールスプリントをする集団ですね。部屋に飾りたいですね。
ちょっと引き気味に店内の様子。
パリにしてはなかなか広いお店です。それでも日本でいうなら上野のODBOXくらいの広さ。大きいわけではありません。一着15ユーロのジャージを買って帰ってきました。完成車のほとんどはMBKで、フランスでは強いブランドなんだなあと思いました。日本でいうとアンカーに近い位置づけのような気がします。店員さんも気さくで、買い物をしたらパレ・ロワイヤルにあるフランスレストランのカードをくれました。「日本から来たの? ここはおいしいから、ぜひ食べていってよ。」とのこと。どうやらサイクリングチームの仲間でも働いているのかな? 残念ながらそのお店には行けませんでしたが、このショップ、なかなか良かったです。店内は大音量のポップが流れていて、ほっそい身体の二人の店員がバイクを組み立てながら雑談していました。
よく思うのですが、世界でいちばんサイクル関連商品が手に入りやすい国、それは日本だと思います。特に日本のプロショップの店頭で陳列されてある商品の数は他国のそれを圧倒しています。でも、このシクル・ロランの品揃えのように、国ごとに異なる品揃えを目にするのは楽しいですよね。特に中古品(オカジオン)のショーウィンドーを眺めていると、フランスの古いパーツメーカーの品(Mercier, TA, Miche, etc)があったりして、歴史を感じさせます。
まあ、特に何がすごいわけではないと思いますが、雰囲気のあるショップなので、何かの用事で近所まできたら立ち寄ってみてください。メトロ9番線、Voltaire駅(NationとOberkampfのあいだくらい)付近です。
<<追記>>
↑上記の場所、間違っています。正しくはメトロ9番線Republique駅とOberkampf駅のあいだくらい、Voltaire通り沿いです。以下、gonbeeさんのレビューをご参考ください。
評 価→★★★★☆