[国内店舗] サイクルショップ Splash
私が昨年チューブレスホイール(WH-6700)を購入したこのショップでの話です。 ウソのような話ではありますが実際に起きた話です。 ショップ側、利用者側、双方への注意喚起の意味を込めて投稿させていただきます。
このショップへは以前(ホイール購入前)にも何度か行ったことがあり、ショップのチームもかなり強いようなことを知人から聞いたのでここでホイールを買うことに。 WH-6700が8月に発売になるという情報をWEB上で入手していたために、7月のあたまくらいから電話や実際に店舗に足を運んでいつごろ入荷するのか、入荷したら連絡してほしいということをショップ側に伝え、発売をとても楽しみにしていました。 それまでは完成車付属のいわゆる鉄下駄と呼ばれるアホみたいに重くてアホみたいにフニャフニャで、なのにリムハイト高めなホイールwだったので本当に発売を心待ちにしていました。
ただその間に膝を痛めてしまい歩くのも、立っているのもしんどい状態になってしまい、ほとんど自転車に乗れない状態でしたので仮に入手しても楽しめるのはだいぶ先になってしまうような状況でした。
あちこちのショップのブログで入荷しましたという記事が出始めたころに入荷の電話があり、その翌日にショップへ行きました。 ショップに着いて頼んだホイールについて聞いたところ、
店長「さっき荷物が着いたばかりでまだ解いてない。」と。
昨日の電話で「明日15時に行く」って言ったじゃねえかよ!昨日入荷したって話はなんだったんだと思いつつもとりあえず現物を見せてもらい、タイヤを着けるのに時間がかかるか聞いたところ
店長「装着に時間がかかるしエア漏れのチェックもしたいからまた明日きてくれ。」と。
おい。まぁ私も事前情報としてチューブレスが装着に手間取ることやエア漏れが発生しやすいことは把握していたので、とりあえずここはこの店長に頼るしか無いと思い、翌日の18時に行くと約束しその日は帰りました。
翌日。18時の約束でしたがちょっと遅くなってしまい19時前に店に行きました。 今度こそはやっと手に入ると喜んで店に入り昨日のホイールどうなりましたか?と聞くと、
店長「さっきやったんだけどエア漏れがひどくて今渡すのは無理。明日までにはやっておくから。」と。
おい。その時どうせやってないんだろうと思いその日はすぐに諦めて帰りました。 また翌日。その日は15時頃に店に行きまた聞いてみると、
店長「リアは大丈夫なんだけどフロントがまだエア漏れがあってダメ。」と。
いい加減頭にきたので待ってるから今やってくれと言い店内で待っていました。 そこで目にしたのが自転車屋としてありえない事態でした。
先に装着できたフロントをみると、なぜか水濡れとは違った感じに濡れて黒光りし触るとヌルヌルとした感触があり「何だこれは?」と思いながら作業している店長の方をみると、なぜかWAKO'sのシリコーンスプレーとキッチンペーパーが手元に。そして必死の形相でビードを押し込んでいる店長の姿が・・・。
お察しの通りこの店長は、ビードフィッティングの為にメーカーで使用推奨している石鹸水ではなくシリコーンスプレーを吹き付けていやがった。しかもしたたり落ちるほど大量に・・・。 いくらなんでもリムにシリコーンはねぇだろうと。ブレーキかからねぇだろうと。そのことを聞くと、
店長「すぐに乾くから大丈夫。2、3日はブレーキ気をつけて。」と。
そのときになぜか疑わずにシリコーンなんかすぐ乾くかとなぜか納得。どう考えても間違いなのですが。 恐らく、頭に血が上っていたこともあり、私が冷静さを失っていたようです。 ただ、一応はパークリを吹いたキッチンペーパーでリムは拭いてました。 その後1時間ほど店長の作業を待ち、もうエア漏れは問題ないとのことなので代金を支払い、シリコーンオイルでベタヌルのホイールを持って帰宅しました。
帰宅後に早速ホイールを組み付け、バイクラックにかけたままクランクを回しブレーキをかけたところ、
全 く 止 ま ら な い
ホイールだけなのにほとんどブレーキが効かない。 リムとシューをパークリを吹いたウェスで拭き再度ブレーキをかけてみると今度は一応は止ブレーキが効いているようなのでとりあえず自走で翌日ショップへ行ってなんとかしてもらうことにしました。
その数時間後。 バイクラックの下になぜか2cmほどの水たまりが・・・。 しかも2つ・・・。 まさかと思ってみてみるとホイールとタイヤの間にシリコーンが溜りそれが滴っている・・・。 まぁあれだけベタヌルじゃしょうがないかと思いとりあえずタイヤの下側にウェスを巻きその日は凌ぎました。
翌日は朝イチでショップへ向かいました。 確かにチューブレスに乗ってる感触や軽いホイールの加速感は味わえましたが、いかんせんブレーキが利かない。 30km/hから停止までフルブレーキで普段の3倍〜5倍くらいの距離が必要となり、その上最終的にはクリートを外し足をつけないと完全に止まらない。街中は当然走れないので、遠回りをし信号の少ない幹線道路をそろりそろりと。
ショップに着きとにかくブレーキが効かないからなんとかしてくれというと店の中から昨日のパークリとキッチンペーパーをもってリムをちょっと拭きそれでおしまい。
店長「そろそろ乾くと思ってたんだけどな。帰りもブレーキ気をつけて。」とぽつり。
本当に頭にきたので何も言わずにそのまま帰りました。
その後2週間ほどはシリコーンオイルの漏出は止まらず、いつみてもホイールの下側はベタヌル状態。 エア漏れも深刻で1日1.5bar〜2barは減少していました。 ただ膝の怪我によりほとんど乗れなかったためにそのまま放置していました。
2ヶ月後にふと「タイヤ外してホイール洗ってみるか」と思い立ち実際にタイヤを外してみるとタイヤの中にはシリコーンオイルが、注いだばかりのタイヤシーラント並みにたっぷり残っていました。 そこで洗車にいつも使っている食器用洗剤で洗い流し、乾燥させ、たっぷりの石鹸水で装着し、ブレーキシューの交換も合わせて行なったところ、それまでのエア漏れもほぼなくなりブレーキも簡単にジャックナイフやリアをロックさせることができるまでに回復しました。 ちなみにこの店長いわく「コンプレッサーがないとビードが上がらない」とのことですが、私の安物フロアポンプでなんの問題もなくビードはあがりました。
それから1ヶ月後。なぜかトレッド面全周にわたりヒビが入っていました。 もちろん室内保管で、直射日光には当たっていません。
その後は諸般の事情があり春先に少し集中的に乗っていたのみでほとんど乗れずにいましたが、ここ1ヶ月ほど以前のように乗るようになったので同じメーカーの以前より安いタイヤに交換し以前のタイヤは廃棄しました。 そのタイヤ交換の際にパッケージの注意書きを確認したところ、
『タイヤのヒビの原因になるのでシリコーンオイルは使用しないでください』
と明記されていました。その上の部分にはリムテープに関する注意も書かれていたので恐らくこのタイヤメーカーのほとんどの商品パッケージに同様の注意書きがあるのだと思います。 つまりあの店長はこれを読んでなかったことになります。 また、新品のチューブレスタイヤでもしっかりとメーカーの取り付け手順を守って作業すればなんの問題もなくタイヤ装着は可能でした。
以上が私が実際に体験したことの顛末です。
このことがあって以来このショップには1度も行っていません。もう危ない思いはしたくないですから。
直接抗議すべきでは?との声もあがると思いますが、こんな店どうせ言ったところでなにも変わらないのは明白ですし、行くまでの労力や電話代、その抗議にかかる時間すらももったいない。その程度のショップなのでどうでもいいと思い抗議はしていません。
このショップに対する私の印象す。
●初心者に優しくない。 ●約束は守らない。 ●事故ったら全部自己責任。 ●手順や注意書きは守らない。 ●技術にも不安感が。
昔からいる人にはいい店かもしれませんが少なくとも私はこれ以上関わりたくありません。
冒頭でも書きましたが、このレビューには懲罰的意図は全くなく、ショップ側、利用者側への注意喚起が目的です。
このショップだけでなく他のショップにおいても、このような危険かつずさんな作業を絶対にしないでいただきたいです。
また利用者側においても普段利用しているショップやスタッフが信頼しても大丈夫なのかを見極めてから利用していただきたいと思います。
今後、私のような体験をされる方が出ないことを願っております。
価格評価→☆☆☆☆☆(割引はありましたがその分危ない目にあいました) 評 価→☆☆☆☆☆(☆ももったいないくらい)
|