今年の9月に挑戦した自己ブルベです。島根県スタートですが、鳥取県をほぼ一周する形となります。
自己ブルベなので認定もなにもありませんが、一応制限時間設定は21時間くらいでしょうか?
私の場合は18時間5分で走れました。私自身が背骨にボルトが入っている身で無茶ができない身体なので、健康なサイクリストなら完走は難しくないと思います。
では、コースを詳しく見てみます
・スタート~生山 約30km
ぼちぼち上りがありますが、最初に県境を越える前の峠さえ越えてしまえば基本的に下りです。
大入峠の下りはヘアピンカーブなどがあり、斜度もあるので気をつけて下ってください。
なおコンビニは奥出雲に1件、生山に1件道沿いにあります。その間の区間にはないので注意してください。トイレは生山駅にもあります。
・生山~道の駅風の家 約70km
内海峠を越えて、岡山県真庭市に突入します。前半の一つ目の大きな峠です。先は長いので無理はせずに。内海峠は結構しんどいです。
なかなか斜度があるので間違ってもリア23Tとかで行かないでください。後で死にます。23Tで行って後悔しました。
途中コンビニは根雨に1件あります。
・道の駅風の家~道の駅かわはら 約168km
基本的に下りなのでぼーっとしてると道を間違えます。私は道を間違えてしまいました。
途中県道325号線に入り、また国道482号線を走って辰巳峠に行くつもりが、県道に入りそびれて、更には国道313号線に入ってしまい間違えて湯原まで来てしまいました。しかも峠を越えて。
県道の入口は分かりにくいわけではないので、しっかりしてれば間違えません。
ただ、このあたりにはコンビニが無く、次のコンビニは鳥取市に入らないとありませんので補給食等心配な方は寄るのもありです。
トイレ等もないので注意してください。
人形峠と辰己峠の2連発は効きます。辰巳峠は頂上が分かりにくいので精神的にも辛かったです。また辰巳の下りは非常に長く、道も良くないので注意してください。
下りは20kmくらい下ります。人形峠と辰巳峠を越えてるとようやく鳥取市へ。
道の駅かわはらは休憩にオススメです。ファミマがありますし、道の駅の中に畳の休憩スペースがありますからゆっくりできます。
朝早くスタートするとここではお昼休憩にするのが良いと思います。
・道の駅かわはら~大栄ローソン 約227km
基本的に平地になりますが、9号線は途中に魚見台などの坂もぼちぼちあります。風向きしだいでは相当過酷になります。
コンビニはたくさんありますが、八束水という交差点の前のポプラを過ぎると、自動車道ではなく下道の9号線に入りコンビニがなくなるので注意してください。
トイレは東郷湖羽合臨海公園や各所の駅をお借りするしかないのでどうしてもという時は駆け込んでください。
それ以外だと大栄の前にある北条公園の道の駅があります。
ここの道の駅、北条公園は何もありませんが、向かい側にあるジェラート屋さんが非常に美味しいです。
大山の牛乳で作ったバニラアイスは格別です。個人的にはラムレーズンを推しますが。
また、ここの区間はずっと線路に沿って走ります。無理だと思ったらここでリタイアして輪行するのもありです。
・大栄ローソン~西伯ウェルネス 約281km
ここから先の米子までは長い上りもないので、時間を短縮したいなら稼ぎ場所になります。しかし、ラストに峠が待ってますから無理をせず。
西伯にはスーパーやドラッグストア、ホームセンター、コンビニが揃ってます。ここで補給をしっかりしましょう。この先には峠が待ってます。
奥出雲まではまともな補給地点はありませんので注意してください。
時間も遅くなってきてると思うのでライトの準備を。
ライトはしっかり明るいものを用意してください。街灯が非常に少ないですし、鹿や猪の登場が考えられます。
また、季節によっては熊の登場も全く考えられないわけではありません。人気のないところでは適度にベルを鳴らしながら走るといいと思います。
私が走ったときは、偶然にも私の走る数時間前にゲリラ豪雨が来て落雷があったらしく、広域停電をしてて街灯が本当に1つもなく真っ暗でした。
ここは個人の判断ですが、最後の西伯のローソンでモンスターエナジーやレッドブルなどにお世話になると最後の峠はハイテンションで上れて楽しいです。
西伯ウェルネス~ゴール 約 323km
峠を超えれば、後はほぼ下りです。視界が悪い場所もありますし、ここまでの疲れがありますから無理はしないように。
特に、最後の万才峠の下りはスタートした時に登ったので分かると思いますが、車のスリップ防止の縦溝が道路に掘られてます。23Cなどの細いタイヤだとハンドルを取られる危険性もあるので要注意です。雨だと尚更です。
それさえクリアすればもうゴールです。お疲れ様でした。
宿泊が必要な方は仁多まで行くとサイクリングターミナルがありますので利用すると良いと思います。
全長約320km、獲得表3565mと上りはたくさんありますが、常にアップダウンが続くわけではないので9号線でしっかり回復できれば完走は難しくないと思います。
ただし、所々の補給の難しい場所もありますから、飲み物や補給食は少し多めに持ったほうが良いと思います。
この自己ブルベは私の怪我を負った身体でどこまで走れるかという挑戦でもありますが、同時に今年から自転車を始めた弟にロングライドの魅力を伝えるために設定したコースです。
弟はこのコースを完走して、帰ってきたら「もうブルベなんかするか!」って言ってましたが、数日後には奥出雲から自走して大山に行って帰ってきたり、今月にあった400kmの身内ブルベ挑戦して完走したりとうまく洗脳できました。
自転車に乗り始め、小慣れたところで一皮むけて一つ上のステージへ上がりたいという願望をお持ちの方は挑戦してみてはいかがでしょう。
自己ブルベなので他人からの認定はもらえませんが、自分で制限時間を設けてそれをしっかりクリアして自分で自分を認めることができればそれは大きな自信と達成感を味わえます。
自信は自分で自分を認めなければ得られません。既にこのレベルのコースを完走できる人でも、自分でより厳しい時間制限を設けて挑戦すれば更なる高みを目指せます。
ブルベは認定を得るためだけに走るものではないと思いますから、こういった自己ブルベを自分で作って挑戦してみてはいかかでしょう?
評 価→★★★★★(200kmをすでに完走できるなら次のステップへ行くコースとしては妥当なレベルのコースだと思います)