あなたがもし何も考えずにスポーツバイクの完成車を購入した場合、そのバイクにはまず間違いなく170mmのクランクがインストールされています。しかしこの170mmという長さは万人にとってちょうど良い長さではないようです。「適切なクランク長」については様々な目安があり、一般に身長の10分の1の長さがちょうど良いと言われることがあります。すると身長165cmの人にとって、170mmクランクは長すぎるということになります。
しかし身長よりも股下の長さから適切なクランク長を得るのが良いようです。以下の表はTAが発表している表です
( 参考サイト:
http://www.myra-simon.com/bike/cranks.html )。
電話帳くらいの厚さの本を股のあいだで挟み、壁に背中をつけます。本の上辺が壁に触れている部分に印をつけ、床からその印までの距離を測ってみましょう。それを股下とすることができます。下図で該当する股下長の右側に、TAが最適とするクランク長が記載されています。
股下長 最適クランク長
60 ~ 65cm 150mm
66 ~ 70cm 155mm
72 ~ 75cm 160mm
75 ~ 78cm 162.5mm
79 ~ 81cm 165mm
82 ~ 83cm 167.5mm
83 ~ 86cm 170mm ~ 172.5mm
87 ~ 90cm 175mm ~ 177.5mm
91 ~ 94cm 180mm
94cm 以上 185mm
人によっては、適切な長さのクランクを使用することによって十分なパワーを引き出すことができ、ペダリングの技術も大幅に改善されるそうです。クランクの交換は敷居も高く、費用もかかってしまいますが費用対効果は高いという意見をよく耳にします。
現在、カンパニョーロ社からは170mm以下のクランクは市販されていないようですが、シマノからは様々なサイズのクランクが出ているようです。自分の身体にあったサイズのフレームを選択されている方は、クランク長にこだわるのも良いかもしれませんね。
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